2015年10月14日

負けるもんか!

先日、娘の小学校でマラソン大会があった。3q弱の通学ランをしている娘にとって、パッとしない運動会(短距離)に比べたら、長距離走は、まだ発揮できる余地あり!?
昨年の順位より、少しは上に行きたいというのが胸の中にあったらしく、娘なりの目標順位を立てた。

練習会では、その順位に達したらしく、ゴールの感覚を掴んだ。しかし現実はそんなに甘くない。本番、力走したものの、周囲の速さには及ばず、結果、昨年と同位。娘は、悔しくてこっそり泣いていた。その想いを知っていたからこそ、言葉が出なかった。「がんばったじゃん」も「残念だったね」も「よくやったよ」も、すべて違う。でも、どんな取り繕った慰めの言葉より、その悔し涙がすべてを浄化しているように思えた。

ふと見渡すと、悔し泣きしている子が幾人かいた。そうかぁ。それぞれの子が、それぞれのおうちが目標に向けてがんばったんだね。大人になると我慢ということを覚えてしまうから、人前で負けた悔しさで涙を流す事はなくなってしまう。だから、今、きみたちが素直に感じたままに流す涙は、とても貴重なもの。恥やら外聞やらを身につけてしまった私たち大人にはできない、とても素直で純真な行動。

ふと「父親がアドベンチャーレーサーなんだから、足の速いのは当たり前。負けたのはトレーニング不足。これを反省して次につなげよう」なんて思ったりもした。でも、そんなカラカラに干からびた反省は、自分のお粗末なエゴであり、純粋な娘の悔し涙とはまったく異なる。外聞ばかりを気にしていた自分を恥ずかしく思う。

その日、学校から帰ってきた娘は、「ただいま〜!お腹空いた〜〜」と、ケロリとしていた。午前中に大粒の涙を流していたと思ったのに、もうすっかり忘れているようだ。それでもおやつを頬張りながら、ぼそっと「次は負けるもんか!がんばるね」と、微笑みながら宣言した。

時として必要な負けもある。今回は、娘だけではなく、エゴで固まった私自身にも必要な負けだったんだ。次は負けない、自分のエゴに。


さて、ブラジルで開催される世界選手権まで一ヶ月を切った。海外レース初挑戦となる西井マチマチと高濱ハニワくん。きっと計り知れない不安があるだろう。そんな不安を含めてのアドベンチャーレースは、一体どうなるだろうか。

長丁場のレースでは、もしかしたら、悔しくて仕方ないような出来事も起きるかもしれない。自分は完璧でも、チームメンバーの自己管理が不十分であったため、思うようにレースが運べないかもしれない。どうせ人など住みつかない大自然なのだ。そんな時は涙を流してもいいし、思い切り叫んでもいい。それでも、「負けるもんか」の強い想いがあれば、きっと状況を立て直すことができるだろう。

チームマネージメントの立場として、このような事を言うとお叱りを受けるかもしれないが、やるだけのことをしたなら、それでいい。結果は自然とついてくる。ハニワくんにもマチマチにも、私たちができないこと、味わえない感情、立つことのできない大自然、たくさんの事を感じ取って、強く羽ばたいてほしいと思うのだ。今までに流してきた涙と、レース中に流すかもしれない涙と、「負けるもんか」を胸に、ありったけの力で、思う存分にレースに立ち向かってほしい。

アドベンチャーレース世界選手権inブラジル



 


posted by Sue at 14:34| Comment(0) | 愚母の苦悩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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