2017年06月24日

俯瞰的観点からの現在地

 親というのは欲張りなもので、つい子どもに過剰な期待をしてしまう。私が子どもの時も、(こんなデキの悪い私ですら)おそらく親は期待をしただろうが、時にはその期待が鬱陶しく思えた。

 にも関わらず!親となった今、同じことを子どもに強いているような気がする。だとしたら、子どもはあの時の私と同じように、今の私を鬱陶しいと思っているのかもしれない。いや、思っているに違いない。結局のところ、親にやられて嫌だなと感じたことを、そのまま子どもにやっている。いかん、いかん。

 子どもへの期待は大切だ。時には本人に見せることで、子どものやる気度アップにつながる。しかし、一歩見せ方を間違えると、やる気度を潰しかねない。難しいなぁと思うコノゴロだ。

 しかし、残念ながら、出来ない部分ほど目についてしまうのだ。大人になった今だから出来る事が、自分が娘と同じくらいの時は、もっと不器用だったし、もっとできない事が多かった。なのに、比べているのは今の自分と今の娘。大人になり「もっとやっておけばよかった」と思うものの、つい、その反省を子どもに背負わそうとする。人の反省を押し付けられるんだから、鬱陶しくもなる。
 
 先日、隊長は雑誌の企画で地図読み講習会の講師役を務めた。生徒さんは若い女性だった。その時の印象を、隊長はこい言っていた。
「彼女は地図を俯瞰的に観ることができる。目の前に広がる地形を真上から見るとどう見えるのかが地図と照らし合わせて解るんだ。彼女、ちゃんと読図を勉強すれば、きっとすごいナビゲーターに化けるよ」
 物事を俯瞰的に観る、か・・・。言葉では簡単だが、自分はできているだろうか。目の前の事で手一杯になり、物事を大きく捉える余裕を失ってないだろうか。

 目の前の課題も重要ではある。面倒でもこなさなくてはいけないこともある。しかし、その目の前のことも、俯瞰的に観れば、もっと大きな事に繋がっているのだ。現在地ばかり見ていればと、自分が全体のどこにいて、どこに向かっているのかが分からなくなる。

 子どもへの期待もそれと同じ。できない事ばかりにこだわっていては、どこに向かっているのか、今はどこにいるのかが分からなくなってしまう。
 現在地が地図のどの位置にあるのか。そしてどこに向かおうとしているのか。大きく捉えなければ見落とすこともある。通過すべきポイントのひとつひとつには意味があり、そこがあってこそ進むべき方向を改めて整地することができる。ここはひとつ、地図も子育ても俯瞰的に観ようかと思う。

 隊長は言う。
「地図読みで一番いいのは迷うこと。迷い方にも人それぞれクセがある。迷うことで自分のクセを把握できる。失敗することで改善点を見出すことができる。だから失敗は大切。失敗を恐れず、挑んでください」

 子ども自身も、自分が間違っていることを分かればよいが、大人ほど気が付かない(大人でも自分の間違いに気が付かない人もいるけど)。だからこそ、大人がそれを教えてやるのだ。
しかし、単なるダメ出しは、そこを通過してきた人であれば誰でもできる。なぜダメなのか、どこが違うのかを相手に分かるように教えることが大切だ。

 そして、なぜ今これをやるのか、それはどこに繋がるのかを、本人が納得のいくように説明をする必要がある。ただ「今やっておかないと大人になって困るよ」では、子どもは、ちっともわからないし、叱ったところで、その場しのぎで「わかった」と答えるだけ。
「どうして分からないの!?」の理由はひとつ。教え方が悪いのだ。

 これは子どもだけではない。一般社会においても同じこと。「見て学べ」の職人業ならまだしも、そうでないなら、きちんと教えていくことが大切。相手の覚えが悪いと責め立てるよりも、相手が分かるように説明しないことにも責任があることを自覚したい。
 ことさら会社であれば目標が明確だ。企業として、団体として、人として社会に対してどんな貢献をしているのか、何が目的なのか、俯瞰的観点からの現在地を今一度教える側も把握しておきたい。


 な〜んてエラそうに言いながら、もう数年前に隊長が「必要だから」とポチッて買ったお花模様の一輪車に対し、いまだにネチネチ言う日々である。

 体幹トレーニングとでも言いたいのだろうか?脚力アップとでも言いたいのだろうか?どちらにせよ、どうしても一輪車だけは俯瞰的に観られません!


posted by Sue at 08:20| Comment(0) | 愚母の苦悩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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