2020年08月05日

アドベンチャーレースで得することある?

「アドベンチャーレースやってて、何か得することある?」
先日、娘に真顔で質問された。母は一点の曇りなく答えよう。
「ありません」

同様の質問を隊長に投げかけてみたところ、速攻回答。
「ないよ」
ほ~らね。得なんてないんだよ。

娘の質問は続く。
「得もないのにどうして続けてるの?」

一般的に至極当然の質問であるように思うが、アドベンチャーレースと共に育っていると言っても過言ではない、いわば生まれた頃から傍に猫ちゃんがいる的に、傍にアドベンチャーレースがある娘に対し、こういった疑問を持つことに親として安堵すべきだろう。

で、またもや隊長は即答。
「楽しいぢゃん!人生、楽し~♡」
ただ、そりゃ確かに、楽しいだろうよ。


最初は「楽しい」と思って始めた隊長。
その「楽しい」を追求し続け26年が経つ。経過途中には、さまざまなことがあった。

 出場に関する資金不足。
 多種目の装備を揃える資金不足。
 練習資金不足。
 メンバーが固定しない。
 シンプルなルールではあるにも関わらず、スケールの大きさに一般的に理解されにくい。
 観戦型のスポーツではないため、マスコミが追いにくい。

とはいえ、悪いことばかりではない。

 支援者、協力者が現れる。
 スポンサーが現れる。
 トレーニング生がやってくる。
 メンバーが固定する。
 レースに頻繁に出場できるようになる。
 興味を持つマスコミが現れる。
 人気番組に出られる。
 トレーニング生に力が付く。

陰には全面的にチームを支えてくれるカッパCLUBと、色物として取り上げるマスコミに左右されず、ひたすら応援し続けてくれる人たちの支えが大きい。


こうやって振り返ってみると、損得という小さなくくりではなく、次元が異なるもっと大きなもの、『得』ではなく『徳』に気が付く。私たちは『得』はなくとも、そこに『徳』があり、それにとても助けられている。



娘よ、お母さんは思うのだよ。
お父さんは、26年もの長い間、アドベンチャーレースを続けてきたことで、とても大切なことをひとつ作り上げた。それこそが『得』、つまり『得た』もの、《信頼》。金銭をいくら積んでも得ることのできない宝。

ひたむきに、真摯に、一所懸命にやり続けてきたことで得られたのは、人と人のつながりの中でなにより大切な《信頼》だと思うのだよ。これを作り上げるのはとてつもなく難しい。でも崩すのは一瞬。いわば《信頼》は、ひどく脆弱であり、飛び切り強靭でもある。

偶々ソフトが「アドベンチャーレース」だった。楽しいという気持ちが根本にあるから続けられた。お父さんに合ったんだね。
人はそれぞれ、自分に合ったソフトを通して生きていく。その根本に大切にしている何かがあれば、きっと続く。がんばって続けていれば、きっと理解者が現れる。理解をしてくれる人のためにも一所懸命に打ち込めば、それがいつしか《信頼》になる。

もちろん、途中には何度も《信頼》を崩されそうになる外圧も出てきた。「やるべきか、断るべきか」を悩む事も少なくない。でも、どちらに転んだにせよ、失敗したにせよ、真面目に続けれている限り、応援してくれる人はいる。田中正人という人をちゃんと見ていてくれる人がいる。《信頼》してくれる人は必ず、いるのだよ。

得にはならない。
でも、積み重ねてきた26年で、謀らずともとても大切なことを得てきた、と私は思っている。
だからきっと、これからも得にならないことを続けていくと思うよ。
困ったもんだけどさ(笑)


posted by Sue at 11:53| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | 更新情報をチェックする