2021年07月29日

東京オリンピック2020に想う

東京オリンピックが始まった。世界中に拡大した新型コロナウイルス感染症もワクチンが開発されたとは言え、舞台となる東京は日々感染者数が増えている。こんな状況下でも、この大会にすべてを賭けてきたアスリートたちのほとんどの選手が「ここまでこられた事に感謝している」と言う。

驚くはスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した西谷椛選手。なんと13歳!うちの愚娘と同年だ。銅メダルは16歳の中山楓奈選手。柔道も若手の活躍が目立つ。

一方で体操の内村選手、競泳の入江選手、ウェイトリフティングの三宅選、スラロームの羽根田選手など、期待のかかった有名選手が敗退している。新しい選手がどんどん下から突き上げてくる中で、勝ち続けることは容易ではない。

コロナ禍での開催は、そこに至るまでにたくさんの物議が醸し出された。組織内の大役の辞任、世論の開催反対の声、自治体によって異なる観客の受け入れ。情報が日毎に変わる。何が正しいのかもわからなくなる。

そんな中「マスクなんていつまでやるの?」などと平気で言っちゃう国のリーダーも出てくる始末。新しい政治家がどんどん下から突き上げてくる中で、現役であり続けることは思ったよりも簡単なのかもしれない。


先日、卓球混合ダブルスの決定戦を娘と観戦していた。20歳の伊藤選手がみまパンチを決める度、娘は「かっこい~~~」と絶賛。若い選手が活躍する姿に感動する娘。
一方、私の視点は32歳の水谷選手に行く。真実は分からないが、ミスの続く伊藤選手を経験のある水谷選手が支えているように見えた(ある種の妄想)。経験者のあるべき姿だと感心する私。


人は年を重ねる。どんなに抗っても皺は増えていく。その顔に刻まれた皺は経験に比例するのかもしれない。その皺をどう活かすのか。
(あくまでも私の妄想の中での)水谷選手みたく、自分の経験値を若い世代に押し付けるのではなく、彼らの言わんとすること、やらんとすることに気が付き、それを支えるのも、経験のひとつの活用法だ。


さて金メダルを取った水谷選手と伊藤選手。金メダルが決まった瞬間、うれしくて20歳の伊藤選手に抱き着いた32歳の水谷選手だが、「衝動的に喜びを表現したら、伊藤選手は拒否気味で『痛い』とはねのけられてしまった。ちょっとつらかった」と話す。ひょっとしたらこれもジェネレーションギャップかもしれない。


posted by Sue at 18:31| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | 更新情報をチェックする

2021年07月07日

自分の強みを活かせ

小学校時代、下級生よりも背が低く、運動も全然得意ではなかった娘は、中学に入ってバドミントン部に入部。先輩や経験のある同級生に指導してもらいながら、放課後の練習に明け暮れる日々だ。

2年生になり、身長も150センチを突破した。しかし体重はあまり増えず40㎏を満たさない。それでも元気に、毎日10㎏近い鞄を背負って通学している。
痩せっぽっちだけど体力あるところは父親似かな。
下っ腹に体力を蓄えている私に似なくて良かったと喜ぶべきか!?

さて先日、娘のバドミントンの県公式試合を見に行った。
娘はダブルスに出場。ペアを組むのは、これまた身長も体型も似たような女の子で、出番は大会開始から一時間ほど後になる。

娘の出場を待っている間、他の選手のプレイを見学。
コロナ感染防止の影響で大声は出せない。応援もできなければ、選手同士の掛け声もNG。それでもみんな一所懸命にシャトルを追う。
身体の大きい子はスマッシュが強い。なんと言ってもパワーがある。

さて娘たちの出番が来た。相手は二人とも身体がしっかりしている。ひょろっこい娘たちは見る限りに弱そうだ。試合が始まった。娘ペアはお世辞にも上手いとは言えない。相手ペアはバシバシとスマッシュを打ち込んでくる。こちらは拾うのに必死で、スマッシュを打ち返すどころではない。あ~こりゃ目も当てられん試合になるかも。

ん?  あれ?  不思議と打ち合いが続いている。
剛速球スマッシュを拾いに行ってるし。

大会前に娘が言っていたことをふと思い出した。
「私たちはスマッシュが打てない。相手がミスしない限り点数は取れない。だから拾いに行くの。自分たちの強みは“持久力”だからさ」

そう言えばこうも言っていた。
部活中、娘ペアは練習ではよく負けるけど、基礎体力造りのマラソンでは二人で常にトップ争いをしている。距離が長ければ長いほど、二人は強くなる。


そもそもが運動音痴。体力だってここ最近ついて来たところ。
人と同等な技術を持ってないなら、自分の強みを最大限に活かすことも策である。
娘は持久力が自分の強みだと言っていた。
なるほど、だから打ち合いが続くのか。

娘の試合を見ながら考える。
じゃ、私自身の強みって何? 

“人よりうまくなりたい”
運動であれ、勉強であれ、仕事であれ、家事であれ、芸事であれ、その気持ちは大切だと思う。自分を磨くモチベーションになるし、更には人生の目標にもなる。

が、そればかりに焦点が行き、『生来の強み』を置き去りにしていないだろうか。

多種目のアドベンチャーレースは、それがとても解りやすい。ウォーター系の強い選手、体力がある選手、ナビゲーションが得意な選手、自転車で引っ張れる選手。
そればかりではない。眠気に強かったり、痛みに強かったり、チームメイトへの配慮ができたり、雰囲気を作るのがうまかったり。
一人でも欠けてしまえば終わってしまうアドベンチャーレースは、一人一人の強みがとても重要になる。一人一人が自分の強みを活かしてチームを支えてこそ、結果がついてくる。


じゃ、私自身の強みって何?
しばし考えてみる。
・・・あかんわ~。思いつかない(涙)

ちょっと質問を変えてみる。
「人からどんな相談を受ける事が多い?」
自分の強みが何かを周りに教えられることもある。



さて、娘の公式試合に話を戻す。
結果は大敗。後から聞いたことだが、試合直前の打ち合い練習で足をくじいてしまった娘。ペアの女の子は、試合中にできる限り娘をかばってくれていたそうだ。
二人の強みを活かしながら、メンバーを想い合った一戦は、これからの彼女たちが進む道に何らかの影響を残すだろう。

残念ながら一回戦で二人の出番は終わってしまった。
でもね~、お母さんは観てたよ。二人とも打ち込まれるスマッシュを怖がらずに取りに行っていたこと。
すごかった。めっちゃかっこよかったよ。


posted by Sue at 17:29| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | 更新情報をチェックする
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