2022年01月21日

病気治しはクセ治し

新型コロナウイルスの第6波が猛威を振るっている。
噂ではオミクロン株とデルタ株が合併したデルタオミクロン株が発生したとか。まるで人類の抵抗をあざ笑うかのように、ウイルスはしたたかに爪を立て続ける。

現に新型コロナウイルス感染症は、持病のある人が重症化する割合が高いと言われている。
人間だれにでも弱点はある。そんな弱点を狙って、病原体、がん細胞、ウイルスなどは入り込んでくる。ウイルスも生きてゆくために必死ということか。


常々思う、このウイルスは人の心に巣食う悪魔に近いと。
悪魔は人の心の隙間、心の弱い部分に巧妙に入り込んで引っ掻き回す。悪口を言い、嘘をつき、いじめをし、盗みをし、暴力をふるい、いつしか他人の心を殺す。
そんな心の隙を狙っている悪魔たちは身近に存在する。

悪口は口から出る蛇である。その悪口を聞いている人の腹の中に入り込み、卵を産み付ける。聞き手の腹に入った卵は孵化し、蛇となり、また悪口という蛇となって他の人の腹に卵を繁殖させる。

嘘も然り。小さな嘘を隠すためにまた嘘を言う。嘘はどんどん大きくなり、やがて周囲から最も大切なもの『信頼』を失う。時間を掛けて築き上げた『信頼』も崩れるのは一瞬だ。

保健婦だった義母は東洋医学を重んじている。同居者全員がインフルエンザにかかっても、義母だけはなぜか罹患しない。当然、予防接種も受けたことがない。
その義母がよく言っていた。
「病気治しはクセ治し」
病気にかかることで、今までの悪い習慣を見直すきっかけになる。つまりは、悪い習慣を治せば、病気は防げるという理屈だ。

義母に言わせたら、弱点とはむしろ身体よりも心であり、習慣は心のクセなのかもしれない。クセとは恐ろしいもので、自分ではなかなか気が付かない。
いや、本当は気付いていても、「これくらいは大丈夫」と自分の都合のいいように解釈しているのかもしれない。

これはマザーテレサの言葉。
『思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。』


私たち人間は心のどこかに隙間を持っている。
その隙間から悪魔が侵入しないように心を強く持つクセをつけたい。

人類は新型コロナウイルスとまだしばらく戦っていくことになる。
これが終息したところで悪魔は再び新たな刺客を送り込んでくるだろう。
どうか心よ、強くあれ。

私にとって夫と晩酌しながら娘の本日話を聞くのが至福であり、この時間が永遠に続くようにと強く願い、改めて悪魔から家族を守ろうと心に刻むのであります。
posted by Sue at 17:17| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | 更新情報をチェックする

2022年01月06日

勘違いのススメ

あっという間の冬休みも終わり、今日から娘は登校。
昨晩、学校の準備をしている最中に不安を煽るような声が!!
「あ~、この宿題やってない! ってか、こんなのあるって知らんかった~。明日(登校時の電車内で)やろ~っと」
先延ばしを好まない私は畳みかける。
「今、やっておきなよ。まだ時間あるでしょ!」
「どうせ一時間は乗ってないといけないんだから、その時にやればいいよ」
誰に似たのか、呑気な子である。

私と娘の性格は正反対の部分が多い。
私は心配性、娘は呑気。
私は朝型、娘は夜型。
私は感情的、娘は理論的。
私はネガティブ思考、娘はポジティブ思考。
そして私の心は弱く、娘の心は強い。

先日、娘に「どうしてそんなにハートが強いの?」と聞いてみると、娘はこう返した。
「世の中にはね、強い人も弱い人もいないんだよ。いるのは"強いと勘違いしている人"だけ。そういう意味では、私は自分自身を強いと勘違いしているんだと思う。

でもね、本当の私は強くも弱くもない。ただ、自分を強いと勘違いしているから周囲もそう勘違いしている。お母さんも私が強いって勘違いしてるんだよ。
だからね、お母さんも勘違いすればいいんだよ。"自分はめっちゃ美人だ!"とか、"私って強い!"とか。そしたら周りは勝手についてくるからさ」

どうしてそう思うのか?
娘はこんな話をし出した。

中学入学直後、数学が苦手だった。テストも平均点程度。しかしある時、ある難問がスルッと解けた事をきっかけに"私って数学が得意かも!?"と勘違いし始めたらしい。そこから数学が好きと勘違いし、今では数学において高得点をどうにか維持している。

中2の娘に励まされるダメな私。
「それが違うんだって!ダメ母と思ったら負け。"こんな風に励ましてくれる娘を育てた私はすごい!"と勘違いするんだよ」

うふふ。なんか面白そう。
うん、やってみる。
まずは「私なんか」を「私だからこそ」って言葉に変換してみる。


「私なんか、誰も評価してくれない」とか「私なんか、どうでもいいと思われてる」とか、その『なんか』を『だからこそ』に入れ替えてみる。
うん、やれそう。
「私だからこそ、やれることがある」「私だからこそ、解ってあげられる」「私だからこそ、この人を幸せにできる」
お、なんかいいかも!

あ、でも。
やっぱり宿題はやっておこう。
そして、平均点をかなり下回る理科においても勘違いすることを、母は静かにススメる。



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理論的な性格は父親似。子は親の背中を見て育つ。
posted by Sue at 15:23| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | 更新情報をチェックする
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