2011年08月02日

ファミリーアドベンチャー感動秘話 その2

ファミリーアドベンチャーでの感動はたくさんあった。

あるチームの男の子Bくん。ファミアドは初参加。チームにはおばあちゃんがいた。おばあちゃんは60代のとても優しそうな人で、ビレッジではいつも笑顔でニコニコ。孫の一生懸命な姿を見守りながらも、若い人に交じって自分自身も課題に挑む。

オリエンテーリングでは、道なき道を行かなくてはいけない。急な登山道だってある。孫たちがズンズン進む中「え~~~?こんなの道じゃないよ。こんな所、行くの?」と、初参戦者らしい混迷(笑)。

原則としてチームは一緒に行動すること。おばあちゃんだけを置いていけない。

「だってこっちの方にポイントがあるよ。ここから行かなくちゃダメだよ」と孫たちは、おばあちゃんを引っ張る。

おばあちゃんは慣れない茨道を孫についていく。それを見ていた八田ねーさんと私は、「おばあちゃん、がんばれ~~~!」。おばあちゃんは苦笑いしながらも藪に入っていった。

しばらくして藪から出てきたBくんチーム。「ポイント、あったよ!」と嬉しそうなBくん。ところがおばあちゃんは「足が痛いからここでストップします」宣言。Bくんたちは、おばあちゃん抜きでレースを進めることに。

ところが、本部付近で休憩しているはずのおばあちゃんの姿がない。八田ねーさんに聞いてみると「おばあちゃん、継続しているよ。すごいね~、おばあちゃん」。嬉しかった。Bくんの木登りはおばあちゃんに絶対に見て欲しかった。

そして表彰式では、おばあちゃんはベスト(ビッグ)マザー賞に輝いた。どのママもステキだったし頑張った。が、高年齢(失礼)で、孫たちのために最後まで歩き通した事にスタッフも感動。おばあちゃんの愛情がいっぱい伝わった事への賞だった。

そして大会後、みんなでゴミ拾い。その最中、Bくんが「これ、落ちてた」と500円玉を持ってきた。

500円と言えば小学生にとっては大金だろう。小学校中学年にもなれば、知恵がつく。黙って持って行けば誰にもわからないし、返してとも言われない。そんな事を考え付く年齢だ。

しかしBくんは、自分の親ではなく、スタッフの私に持ってきた。お金は大切。落とした人はきっと困っているだろう。まず親よりもスタッフへ知らせよう、そう思ったのだろう。

「えらいね。ありがとう。きっと神様ががんばったBくんにお小遣いをくれたんだよ」と言ってそのまま渡した。

Bくんは一瞬、目を細めたが、嬉しさを出してはいけないと感じたのか、すぐに真顔に戻って「ありがと」と言った。

その後、彼はまたまた100円を拾った(なんかすごいね!)。それも言いにきてくれた。前は前。これはこれ。そう思ったのだろう。そして私は同じく、そのまま渡した。

おばあちゃんのガッツといい、Bくんの素直な心といい、このチームは本当に素晴らしい。とても温かい。きっとおばあちゃんの愛情を一杯に受けて、Bくんの優しい気持ちは育ってきたのだろう。

ところが、今にして私は後悔をしている。Bくんに、参加者全員に「落し物を見つけました」と声をかけてもらうべきだった。それをして彼の素直で正直な性根を育むことにある。

彼の人を想う優しい気持ちを感じながら、それに対して間違った対応をしてしまった事に大人として責任を感じている。

Bくん。どうぞ、どうぞ、その優しい心をずっと持ち続けてください。そしていつも周囲の人を助けてあげてください。

優しい気持ちをありがとう、Bくん。


写真:笑顔でがんばるおばあちゃん(前)
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posted by Sue at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする
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