2012年01月05日

人は人を想うと強くなる

平成24年の幕が開いた。

昨年、瞬時に起きた自然の猛威によって、多くの命が奪われ、たくさんの哀しみが世界に響いた。そんなこともあってか今年届いた年賀状は例年に増して「今年は明るい事がたくさんありますように」との言葉が多かった気がする。

哀しみは背負えど、日々の生活は巡る。やがてその哀しみを人は乗り越えていく。そのたくましく生き抜く力に「人間は、元来、乗り越える力を備えた動物なのだろう」と改めて思う。

震災から数週間後、宮城の友に電話をしたことを思い出す。
生きるためと幼い我が子の手を引いて別地に避難したその友は、何もできずにもどかしい気持ちでいる私に対して「ありがとう ありがとう」と何度も言ってくれた。

チームみなかみの事を伝えると「地元に娘を連れて行ってた子育てコミュニティがあって、そこの保育士さんが、残っている子どもたちのために現地で踏ん張ってくれている。水がないの。手すら洗えないから不衛生で病気が蔓延することを心配してる。連絡先を教えるから、その先生に電話をしてみて。とても困ってる」と言っていた。チームみなかみのメンバーが即座に連絡。被災地は必要物資が刻々と変化していて、そこはすでに水を確保していた。それを友に伝えたらとても安心していた。

誰もが人の事を考え、動いた平成23年。

それまではテレビなどで識者たちが、相次ぐ通り魔的犯行に対して「今の若者は自分のことしか考えない」と、この時代のニッポンの若者を嘆いていたが、この震災で人が人のために考えて動くことを、若者たちが「自分にも何かできないか」とそれぞれの場所でそれぞれできる事をやっている姿を目の当たりにしたのか、若者を十把一絡げにするご意見を聞かなくなった。

「人は人を想うと強くなる」

母になった時にそう思った。そして昨年の震災では、それをとても強く感じた。その「想い」は怒りであったり同情であることもあるだろう。この震災で、強い怒りを感じた人も、深い憐みを感じた人も多いだろう。

怒りはコントロールできない事も多い。日常生活の流れの中にある人間関で腹が立ったり落ち込んだりすることもある。それでいいと思う。それが人間だ。無理にコントロールする必要はない。

だが、この震災で人を動かした力は「愛」であったように思う。人を想う愛。愛が人を動かし、人を思い遣ったのだ。

今年はそんな焦点を愛にスライドしてみよう。怒りが込み上げてきた時、しばし立ち止まり、深呼吸し、周囲にある愛に焦点を当ててみよう。

私を、絶対的存在としてくれる娘。
何より大切に思ってくれる隊長。
いつも温かく迎えてくれる隊長の実家と私の実家。
困った時に手を差し伸べてくれる友。
損得勘定なしでつきあえる友。
夢を語り合える友。

大切な人は必ずいる。そんな大切な人に感謝する1年にしたい。



posted by Sue at 06:57| Comment(2) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うん、名文だね。
きっぱりとした一筆書きのよう。

大地の恵みとともにある悪妻愚母の疾風怒濤人生
今年の活躍も応援しています。
Posted by IKE at 2012年01月05日 13:20
IKEさん
「大地の恵みとともにある悪妻愚母の疾風怒濤人生」
本日のわが町は大雪注意報。愛車はすっぽりと隠れてしまっています。
この住民を悩ます大雪も、放射能という悪魔を遮蔽してくれているそうです。これもまた大地の恵みかと。
Posted by Sue at 2012年01月05日 13:51
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