2013年05月06日

数字だらけの社会で

「がんばらない人が許せない」先日出会ったある人の言葉が衝撃的だった。

その言葉の背景も生い立ちもよく分からないが、発したその人の言葉がずっと耳に残る。ずっと残るということは私にも共感する部分があるということだ。

「がんばった」「がんばらなかった」は何が基準になるのだろう?結果だろうか?数字だろうか?見た目だろうか?学歴だろうか?就職先だろうか?残業時間だろうか?

そもそも私の仕事は数字化されない。だからがんばった事の結果は目に見えない。それでいいと最近思うようになった。イベントの入込数やら競技人口もひとつの数値にはなるだろうが、負け惜しみでも何でもなく、自分が真に望んでいるのは、そんな「数字」ではないことにも気が付いた。

そうは分かっていても、数字でその人の価値を決める社会に押し潰されそうになる。どこに行っても数字に振り回されるようになり、いつしか自分も人を数字で判断するようになった。自分で勝手に決めた非情な数字を基準値として、そこに他人を据え置く。なんとも身勝手な話だ。

競技者が順位を、一般企業が販売数や利益を、学生がテストの点数を目標にするのには、社会がそれを望んでいることもあるが、それに慣れてしまった現代人にとって、数字を明確に設定されることで前に進み易くなっているのも確かだ。

そんな数字社会の中だから、数字化されにくい立場にいる人は「私、こんなにがんばってるのに…」と、その頑張りを人に認めてほしいと願う。でもうまく言葉に出せない。「主婦だから当たり前」「母親だから当たり前」…そんな当たり前なことでも認めてほしい、褒めてほしいと思うのだ。

だから、たいして努力もしない人が、ちょっと数字を出しただけで周囲にチヤホヤされるのは面白くない。むしろ腹が立つ。その人が美人・イケメンなものなら怒り心頭に発する。そこには相手と自分を比較して、ノラクラと成功している相手を妬んでいる自分が怒りを呼び起こしている。

大声で「アイツ、ムカつく!」って言えればどんなに気持ちがいいか。でも大人だから、何も言えないから「がんばらない人が許せない」という言葉で、数字化されない自分自身を納得させようとしているのかもしれない。

「これでも努力してるんですけど」相手はそう応えるかもしれない。努力の仕方とか、方法は異なる。持って生まれた才能とか華もあるだろう。相手は相手なりにすごくがんばっているのかもしれない。人のふんどしで相撲を取るにも、努力は必要なのだ。ただ、こちらが勝手に課した基準を満たしていないだけで。

平均値とか支持率とか通信簿とか決算書とか、そんなもので人間が幸せになったためしはない。そんなものはいつか不要になる。人があの世に行くときは、それまでに獲得した数字ではなく、それまでもらったり与えたりした愛、嬉しかったり楽しかったり悲しかったりした思い出、そしてこれから行く天国への希望を持って逝くのだと思う。

ならば、生きる上で無意味な数字や基準を取っ払ってしまったらどうだろうか。目標とする数字ではなく、こちらが勝手に課す基準値を。

人のふんどしで相撲を取ることだけに長けた人は、周囲から一時的にチヤホヤされてもその人自身には何も残らない。数字にならなくても、それまでに惜しみなく出してきた努力は、その人自身に絶対に残る。そんな目に見えず、比較もできず、数字にできない力は誰も崩すことはできないのだから。

なんて言いながら、数字にならない家事をしながら「よし!今日のから揚げは美味いぞ!」と自分自身を褒めている私である。

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posted by Sue at 14:08| Comment(2) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
発言のバックグラウンドがわかりませんが、数字はあまり意識していないのでは。
自分自身に関して頑張ってるか頑張っていないか自分に問いかければわかること。その頑張ってる頑張ってないの境は数字化はおろかはっきり他者に説明できないことのような。少なくとも自分はそうです。心の奥底にあるのです。

ただ、例えば「結婚したーい」と言いながら、何もアクションおこしてない場合は、「頑張らない人は許せない」になります。w
Posted by かつ at 2013年05月06日 22:03
かつさん
コメントありがとうございます。

おっしゃる通り。実際のところ、その人と数字化は無関係です。まぁここでは彼女の一言が自分の中にあるものをゆさぶり、私自身の気づき、というか、反省すべき点というか…その時にパ~~~っと広がった自分自身の感覚をブログったということで…(苦笑)。

人それぞれの価値観があり、自己評価方法があり、結婚願望があり。人って面白くて、深くて、温かいなと思うのです。
Posted by Sue at 2013年05月07日 10:30
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