2013年07月04日

パタゴニアレース2014休止

2014年のパタゴニアレースは休止となった。休止の明確な理由はよく分からないが、「次こそ優勝!」と思っていたイーストウインドにとっては、目標を失ったような感覚もあり残念である。

主催者は2015年に向けて準備をしていると言う。ならば「与えられた期間中、更にトレーニングをして万全な体制で挑もう」とイーストウインドは気持ちを切り替えた。まずは11月に参戦するコスタリカの世界選手権に的を絞る。

出場するために、苦労して諸事、私事を調整していたにも関わらず、休止を発表された時の残念さ。そんな参加する立場の気持ちはよくわかる。

しかし同じレース主催の側に立つ身として、主催者の気持ちもよくわかる。10年以上も続けたレースを中止するのはかなりの決意が要る。仲間、スポンサー、マスコミ、そして何より楽しみにしてくれている選手の顔が一気に脳裏に浮かぶ。パタゴニアレースの主催者もかなり悩んだであろう。

これまでに私も多くの事業に携わってきた。立ち上げる時の熱意、手がけている最中の苦労、突如襲いかかる孤独感…それでも仲間に助けられ、「楽しみです」という選手からの声に励まされ、爽やかにゴールする彼らの笑顔を思い浮かべることで続けることができる。

「辞めてしまえば、どんなに楽だろう」そんな事を何度思ったか。許認可の交渉事もしなくて済む。頭を下げてお願いしたり、謝ったりしなくて済む。経済的に痛みを伴うこともない(私がかかわるイベントってなんでこんなに儲からないのか???)。子育てに専念できる。読みたい本を読める。溜まったテレビ録画やDVDもゆっくり観れる。旅行にも行きたい。

実際に「ARの人口が増えるわけでもないし、儲からないんでしょ?そんなの辞めちゃったら?」と言われたこともある。確かに、私が踏ん張ったところでAR競技人口が増えるわけではない。経済的に持ち出しもする。それでも、そんな環境でも、やり続けることに大きな意味がある。

最も難しいのは、始めることではなく、継続することである。

隊長もアドベンチャーレースをさっさと辞めていれば、今の自分はなかっただろう。どんなに門前払いを受けても、二束三文で扱われても、どんなに見下されても、彼はアドベンチャーレースを続けてきた。だから今「アドベンチャーレーサー」として仕事をいただき、生活ができている。「アドベンチャーレーサー 田中正人」という肩書きを見る度、私はそれを誇りに思うのだ。

子どもは、親の頑張っている姿を見ている。子どもに誇れる親でありたい。正しいと思ったことは胸を張ってやればいい。苦しいこともあるし、泣きたくなることもたくさんある。それでも自分がやっていることが間違っていないなら、己を信じて進めばいい。

ひとつ乗り越える度、ひとつ大切なことが見えてくる。

2015年パタゴニアレースに向けて、イーストウインドは精進していく。「優勝」するために。

posted by Sue at 07:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
午前中にこの日記を拝見してなんか引っかかったので 仕事がひと段落して今読み直してます。
で 何に引っかかったかわかりました。Sueさんが頑張ったら AR人口増えるよ。だって田中さんが地道に裏方もされるお姿見て惚れたけど 美人のSueさんに会えるのだって今では同じくらい楽しみです。Sueさんがとても頑張ってるから私も友人たちにイベントお誘いの声かけられるし、直接ARの参加者になってもらえなくてもファンが増えるといいなと行動もできます。
儲からないかもしれない(ごめんね)けど続けていってくださいね。
Posted by naru at 2013年07月04日 14:40
ナルさん
ありがとうございます!
自分では一所懸命にやっている。ベストを尽くしている。それでも時折、外野から手厳しい事を言われます。なるべく言い訳をせずに、その人の言わんとするポイントを聞こうと思うのですが、それを続けていると、次第に自分のやっていることが正しいのか?この場でこれをしていることが間違っているのでは?私がやっていてはいけないのでは?と思うようになってしまうのです(これ、子育ても同じですねぇ)。
そんな時も、レーサーたちに関わらず、ナルさんみたく応援をしてくれる人がいるからやってこられた。
本当に感謝です。
Posted by Sue at 2013年07月05日 06:44
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