2014年09月27日

のどぼとけ

先日の小学校の運動会。父母が孫の成長を確認するため、愛知からやってきた。初めての小学校の運動会は、お世辞にも足が速いと言えない娘だが(娘は運動がホントに苦手)、それもこの子の性格・特徴。それでもめげずに一所懸命走る娘の姿は、父母を楽しませていた。

思えば私が小学生の時は、外部者の運動会見物という習慣はなかった。その日のために練習した事は、他の学年に見せるだけ。とはいえ、自分の出番が控えているので、他の学年の演技を見るどころではなかったが。

だから祖父母は、私の運動会を見ることはなかった。祖父母とは同居で、私は大のおばあちゃん子だったから、私がかけっこでビリだろうが、演技中に転ぼうが、何をしても喜んだに違いない。何をしても褒めてくれる祖母だった。

やがて祖母は何年も寝たきりになった。認知症にもかかった。自宅介護。家業を営んでいたため、母、祖父、親戚、時折私が交代で面倒を看ていた。そんなある日の早朝、祖母は静かに息を引き取った。穏やかな顔だった。

腰が90度近く曲がった小さな身体は、火葬後に、ほとんど骨が残らなかった。しかし『のどぼとけ』だけはキレイに残った。ここから彼女の言葉が出ていたと思ったら、とても不思議な感覚に陥った。

哀しいのだが、祖母がいなくなった気がしないのだ。むしろ、もっと近くにいるような感覚。最期は話すら儘にならなかった祖母だったが、『のどぼとけ』が残ったことで、「これで話ができる」と思えたのだ。

元気だった頃の祖母は、よく「悪口と自慢は、同じくらいみっともないこと」と話していた。あの残った『のどぼとけ』を通して出た言葉だ。生前、その言葉は右から左に抜けていった。しかし『のどぼとけ』だけとなった祖母を見ていると、彼女の言葉が私の中で少しずつ膨らんでいくようだった。

『のどぼとけ』は、誰もが持つ仏様。その仏様を通って出る言葉は、その人の今までの人生を表し、そして、これからどう生きていくかを決めるのかもしれない。

であれば、自分だけが持つ仏様を通し、優しい言葉をかけよう。隊長や娘や、仲間や周囲の人達が微笑むような言葉を使おう。
無駄な言葉や悪口は腹にしまおう。時には静謐さも必要だ。

そう言えば、仏教ではなく、カトリック教であるマザー・テレサも似たような事を言っていた。

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思考に気をつけなさい それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい それはいつか運命になるから
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暑い中、元気に演技をする娘と、目を細める父母を見ながら、そんな事を思い出した日であった。

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posted by Sue at 08:41| Comment(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする
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