2016年06月04日

「夫を支える妻」という見間違い

 私は、よく「夫を支える妻」と見間違われる。どこをどう見たらそうなるのだろう?
夫はただ好き勝手な事をしているだけだし、それがなんだか楽しそうだから放っておいてるだけなのだが、それを「支えている」と言われると、なんだか後ろめたい。なんというか、「100点取りました」と嘘をついて褒められているような気がするのだ。


 先月末からやるべきことが重なり、かなり疲れていた。睡眠時間も少なかったり、食事の支度も適当だったり、散らかった物も片付かなかったりと、そんな小さなこと苛々を積もらせ、余計に気持ちを疲れさせた。
 そんな時に限って、事務所兼住居の我が家で事務仕事をしている隊長。焦りなど一切見せず、マイペースで作業をしている隊長に対し、またもや苛々が積もる。
 それに輪をかけるかのように、宿題も片づけもせずに遊んでいる娘を見ると、更に苛々が蓄積され、先日、とうとう苛々のキャパが限界に達し、爆発してしまった。

「少しはこっちの身になってよ!」
女にこう言われた時の男の顔ってのは、たいていがキョトンだ。
「何をすればいい?」
返事もたいてい同じ。いやいや、何をして欲しいわけじゃない。ただ分かって欲しいだけなのだよ。男ってのは、どうしてこうも解決策を求めるのだろうか?

隊長だけかな?いや、少なくとも、これについて話をしたK家も同じだと言っていた。ゆえに、ここではK家と我が家を男女代表とさせてもらおう。(このブログをお読みくださる方へ。ここでいう男と女というのは、田中家とK家のみとさせていただきますので、あらかじめご了承ください)

 こうして私は隊長にあたる。隊長はまだいい(んー、よくないか)。反省すべきは、ダメだと理解しつつも娘にもあたってしまった事だ。
 小学校3年生ともなると、親に言い返す力をつけ始めている。少し前までは親が一方的に怒り、それを素直に聞き入れていたが、今では一丁前に口論にまで発展する。女同士の口論だからか、論点がズレまくる。相手の話など聞いちゃいない。言葉尻だけ捉えるもんだから、話があっちやらこっちらやに飛びまくる。自分の非は認めず、相手の非を探しては、そこをこれでもかと言わんばかりに攻撃。
 要は自分を正当化したいのだ。こうして論破してスッキリする。そらね、何の生産性も発展性もないですよ。でも、これが女の心理なのですよ。

 ゆえに女が怒っている最中は男が捻出したがる「解決策」など通用しない。だって女は、自分を正当化したいだけだもの。だから男よ、女が何か不満を言っている間は自分から会話(特に解決策)をかぶせないことです。そうか、そうかと同意・同情をしてください。時間が経てば何もなかったようにケロッとしますから。理解し難いかもしれません。でもね、それでもいいんです。『黒の舟歌』でもあるじゃないですか「男と女の間には深くて暗い川がある」って。理解できないんです。
(再度申し上げます。ここで言う男と女は、あくまでも田中家とK家の場合であります)

 
 先日、男の子がしつけとして山中に置き去りにされた事件があった。この親がやったことはとんでもないことだ。が、どうにも子どもが言う事を聞かないとき、そんな気分になるのはまったく解らないわけではない。特に苛々要素がメいっぱい絡んでくると、「もうあんたなんて知りません!」的な気分になることもある。
 とは言え、いずれ子どもは言い返すようになるし、それも成長の過程だもの、親はウェルカムしなきゃいけないのです。それは重々に分かっている。分かっちゃいるが、一度火がつくとなかなか収まらない。沸騰ヤカンのように熱くなる私に対し、隊長が冷静に言う。
「親子のガチゲンカも成長過程に必要だね」
(ほら、また無理矢理解決しようとする!あ〜この冷静さも腹立つ!!)
 それにしてもガチゲンカで山に置き去りにされたのでは、溜まったもんじゃない。しかし、その男の子が自力でシェルターを探し、そこでサバイバルしていたのはあっぱれである。この子は、一旦は入院するということだが、そのうちお家に帰ってママの作る温かいご飯を食べるのだろう。生きててよかった。


 どんな時も温かいご飯と共に迎え入れてくれるのが家族である。八つ当たりしたり、ガチゲンカしたりするのも、結局は何も言わずに受け止めてくれる。どんな事があっても包み込んでくれるゆえ、思う存分、甘えることができる場所なのだ。
 だから爆発できる私は夫や子どもに思い切り甘えているのだ。わけのわからない事で自分を正当化しようとしても、むちゃくちゃな理論で相手を論破しようとしても、一緒にいてくれる。純粋に甘えても許される場所なのだ。

 私は「夫を支える妻」ではなく、実は「夫に支えられている妻」なのである。





posted by Sue at 09:34| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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