2017年09月19日

10年ぶりの講演

 先日、町内の友人Hさんよりみなかみ町での講演のお話をいただいた。平日の昼間ということで、私も聴講に行った。

 産後は仕事で外出することが減った。子供が小学校に入ってからは、更にその機会が減っていった。時折レースの報告会はお手伝いに行くこともあるが、きちんと講演を聞くのはまさに10年ぶりになる。

 さて10年前の彼の講演と先日の講演。アドベンチャーレースをテーマにしている事には変わりないが、コンテンツが少し変わっていることに気が付いた。

 10年前は主にアドベンチャーレースの醍醐味や過酷さ、そして自然の中の自己管理をメインに講演していた。しかし月日が流れると共に、経験が重なり、環境も変わってきた。自然やアドベンチャーレース自体は変わらないが、そこで起きるトラブルや人間関係の話が厚みを出してきているのだ。

 この10年、隊長にいろんな事が起きた。若手・後輩としばし起きる軋轢と、それを乗り越えてきた道程。親子ほどの年齢差の女子メンバーとは、感覚のあまりの違いに戸惑い、悩み、もがいてきた。そして加齢とともに落ちていく体力。自身も父親となったこと。大切な友を失ったこと、…。

 思えば、普段の私たちの生活とさほど離れていない。一般社会の中で50歳に差し掛かると、部下や後輩の扱いに戸惑う。殊に娘くらいの年齢差の女子社員との距離感を縮めるのは難しい。環境は非日常的なアドベンチャーレースではあるが、誰もが出くわす難題に隊長も当たっている。

 スポーツの場合、勝つことが目的である。会社であれば利益を出すことが目的である。しかし、そこまで持って行くのが非常に難しい。「勝利」が目的とは言え、1位が勝利なのか、3位じゃダメなのか?利益はいくら出せば「利」と言えるのか?個人的にライバルに勝てばいいのか?勝ち組になればいいのか?
 結局のところ、目的はそれぞれ。ゆえに目的が異なれば衝突するのは当然だ。

 しかし目的と目標は違う。目標は組織(チーム)で決める。目標に向かうベクトルがひとつになれば、気持ちがぶれた時、そこに立ち戻れば「今自分はその目標のために何をすべきか」が自ずと見えてくる。会社組織はもちろん、家族という更に小さい組織の中にも集中すべきベクトルは存在する。己の目的を達するために目標があり、目標を達成するために手段がある。

 時に目標に辿り着くための考え方や手段が異なり、トラブルも起きる。しかしトラブルは人が成長するチャンスである。また思いがけない絆が生まれる機会でもある。個々がどう成長するか、絆がどう編み出されるのか。きっと過去に起きたトラブルや困難のうちいくつかは、何らかの絆を生み出しているのではないだろうか。

 10年間に起きたトラブルは様々だ。しかし、そこに生まれた絆の強度はテンションがかかった分だけ強くなっている気もする。隊長の講演を聞いていると、彼自身もチームや家族だけではなく、周囲との信頼関係も強くなっているのを感じる。

 これからも何が起きるかわからない。しかし、起こったことには必ず意味があり、絆を更に強くしてくれるだろう。だから面倒くさがらずに、私自身の目的を達成するための目標に向かっていこうと思う。

posted by Sue at 16:25| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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