2020年01月09日

顔のシワ

SNSなどに出てくる自動広告のワードが“美容”“若返り”“シミ”“シワ”・・・。
「あたしに対する挑戦か! しかもコスメの広告よりサプリの広告が多いってのは、どういうことよ!?」
と、怒りながらも、正直、気にはなる。顔にコンプレックスがアリアリなのは認める。

ふと顔にコンプレックスを抱えた少年の映画を思い出す。
『ワンダー君は太陽』だ。遺伝子疾患で人と顔が違って生まれてきた男の子の話。見た目を気にしてずっと自宅学習してきた彼が10歳になった時、両親はこの子を学校に通わせる。本人はもちろん、家族もかなり勇気の要る決断だ。初めて触れる家族以外の社会の中で、様々なことを学び、成長していく話。

最初は奇異の目に晒される。近づくと病気がうつるとすら言われ、いじめられる。なかなか友達もできず、半ベソで帰宅する我が子に、お母さんがこういうのだ。
「心は未来を映す地図。顔は過去を映す地図」
自分の顔にもシワがあり、このシワはこの時のもの、このシワはあの時のもの、と説明する。

なるほど。口元にある“ほうれい線”なるものを凝視。これらは笑っている時にできたもの。
生まれてきてから何度大笑いしただろう。友達と、家族と、仲間と。学校で、会社で、キャンプで、旅行先で。

目尻のシワも笑いと涙から。
であるなら、私の顔にできたシワは私の歴史であり、辿ってきた道で創られた地図なのだ。ひとつひとつに深い想いがある。涙したことも、今にして思えば通るべき道だったのかもしれない。

だからさ、若返りだの、シワ取りだのってあまり言わないでおくれよ、自動広告よ。あなたがどんなに効果があると勧める医薬(部外)品でも、それなりに愛着と思い出がある私の辿った地図は消せないのだよ。しかもシワの出方によっては、その人の人生の味になる。

ならばぜひとも、優しいおばあちゃんに見えるシワがいい。いつか隊長と暖かい縁側でお茶でも飲みながら、ゆっくりと二人で辿ってきた地図の話しをして楽しみたい。



とは言いつつも、やっぱり「若いね」と言われると小躍りしちゃう残念な私。今年も年相応に精進していきます。


posted by Sue at 11:51| Comment(0) | 悪妻のボヤキ | 更新情報をチェックする
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