まだ互いに若かりし頃、愛知県で国際平和教育の活動に共に汗を流した友人である。
当時、彼は大学生だった。なんだかボヤ~ンとしていて、年上の私たちからは、いつも「大丈夫か?」と心配されつつも可愛がられる弟的存在だった。
やがて彼は政治を学び、夢かなって国会議員になり、アフリカ支援に奔走した。会わなくて久しいが、彼の活動のベースには、共に経験をした国際平和教育活動があったのだと思う。彼に何が起きたのかはまだわからない。ただ最近では、様々な背景の中で激務に追われていたと聞く。
彼の訃報は「どう生きるか」を深く考えることとなる。
生けるものすべては、いつか必ずその命を全うする日がくる。
だからこそ、生まれてきた事を、生きる事を、そして生きている間の事を大切にしたい。
長い長い宇宙の歴史から見れば、人の人生なんてほんの一瞬だ。
そのわずかな時間をどう生きるか。
今生きている姿勢は、子ども達の手本となっているか。
欲に駆られ、愚痴や悪口でストレスを発散し、人の失敗をあざ笑う。そんな生き方がいいか、人の役に立ち、人に喜んでもらい、人の幸せを一緒に喜び、悲しみや辛さを悼む。そんな生き方がいいか。選ぶのは自分だ。
私たちは神様じゃない。だからすべての人をハッピーにすることなどできない。他人の行いが間違っていると思えば糾弾することもある。疲れ果て、つい愚痴が出てしまうこともある。人を妬むことだってある。
それでも、ただ、せめても自分の周りにいる人だけでいいから。友達だけでも、家族だけでも、今この瞬間に傍にいてくれる人だけでもいいから。全力でハッピーにしよう。全力で笑顔にしよう。
今日、何回「ありがとう」を言った?
今日、何回「ありがとう」と言われた?
明日は今日よりもっと「ありがとう」を言い、「ありがとう」と言われるような事をしよう。
そんな事を思いながら、友人の冥福を心から祈る。
ありがとう、Duke。