驚くはスケートボード女子ストリートで金メダルを獲得した西谷椛選手。なんと13歳!うちの愚娘と同年だ。銅メダルは16歳の中山楓奈選手。柔道も若手の活躍が目立つ。
一方で体操の内村選手、競泳の入江選手、ウェイトリフティングの三宅選、スラロームの羽根田選手など、期待のかかった有名選手が敗退している。新しい選手がどんどん下から突き上げてくる中で、勝ち続けることは容易ではない。
コロナ禍での開催は、そこに至るまでにたくさんの物議が醸し出された。組織内の大役の辞任、世論の開催反対の声、自治体によって異なる観客の受け入れ。情報が日毎に変わる。何が正しいのかもわからなくなる。
そんな中「マスクなんていつまでやるの?」などと平気で言っちゃう国のリーダーも出てくる始末。新しい政治家がどんどん下から突き上げてくる中で、現役であり続けることは思ったよりも簡単なのかもしれない。
先日、卓球混合ダブルスの決定戦を娘と観戦していた。20歳の伊藤選手がみまパンチを決める度、娘は「かっこい~~~」と絶賛。若い選手が活躍する姿に感動する娘。
一方、私の視点は32歳の水谷選手に行く。真実は分からないが、ミスの続く伊藤選手を経験のある水谷選手が支えているように見えた(ある種の妄想)。経験者のあるべき姿だと感心する私。
人は年を重ねる。どんなに抗っても皺は増えていく。その顔に刻まれた皺は経験に比例するのかもしれない。その皺をどう活かすのか。
(あくまでも私の妄想の中での)水谷選手みたく、自分の経験値を若い世代に押し付けるのではなく、彼らの言わんとすること、やらんとすることに気が付き、それを支えるのも、経験のひとつの活用法だ。
さて金メダルを取った水谷選手と伊藤選手。金メダルが決まった瞬間、うれしくて20歳の伊藤選手に抱き着いた32歳の水谷選手だが、「衝動的に喜びを表現したら、伊藤選手は拒否気味で『痛い』とはねのけられてしまった。ちょっとつらかった」と話す。ひょっとしたらこれもジェネレーションギャップかもしれない。
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