2012年01月05日

人は人を想うと強くなる

平成24年の幕が開いた。

昨年、瞬時に起きた自然の猛威によって、多くの命が奪われ、たくさんの哀しみが世界に響いた。そんなこともあってか今年届いた年賀状は例年に増して「今年は明るい事がたくさんありますように」との言葉が多かった気がする。

哀しみは背負えど、日々の生活は巡る。やがてその哀しみを人は乗り越えていく。そのたくましく生き抜く力に「人間は、元来、乗り越える力を備えた動物なのだろう」と改めて思う。

震災から数週間後、宮城の友に電話をしたことを思い出す。
生きるためと幼い我が子の手を引いて別地に避難したその友は、何もできずにもどかしい気持ちでいる私に対して「ありがとう ありがとう」と何度も言ってくれた。

チームみなかみの事を伝えると「地元に娘を連れて行ってた子育てコミュニティがあって、そこの保育士さんが、残っている子どもたちのために現地で踏ん張ってくれている。水がないの。手すら洗えないから不衛生で病気が蔓延することを心配してる。連絡先を教えるから、その先生に電話をしてみて。とても困ってる」と言っていた。チームみなかみのメンバーが即座に連絡。被災地は必要物資が刻々と変化していて、そこはすでに水を確保していた。それを友に伝えたらとても安心していた。

誰もが人の事を考え、動いた平成23年。

それまではテレビなどで識者たちが、相次ぐ通り魔的犯行に対して「今の若者は自分のことしか考えない」と、この時代のニッポンの若者を嘆いていたが、この震災で人が人のために考えて動くことを、若者たちが「自分にも何かできないか」とそれぞれの場所でそれぞれできる事をやっている姿を目の当たりにしたのか、若者を十把一絡げにするご意見を聞かなくなった。

「人は人を想うと強くなる」

母になった時にそう思った。そして昨年の震災では、それをとても強く感じた。その「想い」は怒りであったり同情であることもあるだろう。この震災で、強い怒りを感じた人も、深い憐みを感じた人も多いだろう。

怒りはコントロールできない事も多い。日常生活の流れの中にある人間関で腹が立ったり落ち込んだりすることもある。それでいいと思う。それが人間だ。無理にコントロールする必要はない。

だが、この震災で人を動かした力は「愛」であったように思う。人を想う愛。愛が人を動かし、人を思い遣ったのだ。

今年はそんな焦点を愛にスライドしてみよう。怒りが込み上げてきた時、しばし立ち止まり、深呼吸し、周囲にある愛に焦点を当ててみよう。

私を、絶対的存在としてくれる娘。
何より大切に思ってくれる隊長。
いつも温かく迎えてくれる隊長の実家と私の実家。
困った時に手を差し伸べてくれる友。
損得勘定なしでつきあえる友。
夢を語り合える友。

大切な人は必ずいる。そんな大切な人に感謝する1年にしたい。



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2011年12月07日

町の有志たち

久しぶりに1日中外出。午前中は、隊長の代行でみなかみ町アウトドア連合会に出席。議題は2013年のラフティング世界大会のみなかみ町誘致について。

2007年にもこの動きがあり、チームテイケイの浅野重人さん(通称シゲさん)が力走していた。わずかではあったが私もお手伝いをさせてもらった。しかし誘致に億単位のお金が動かした韓国に持っていかれてしまった。

今度は個人ではなく、みなかみ町のアウトドア連合から出発することとなった。まずは町、そして県、そして国をも動かして世界中のラフターを呼ぼうという大きな試み。すごい力になりそうだ。

アウトドア連合会に出席するのは初めて。しかし前回の誘致活動も加わっていた事もあり、今回のこの初参加での議題は偶然でもありながら何だか運命的なものを感じる。

あれから5年。いずれにしても私は非力だが、この運命的なプロジェクトを5年の歳月を経た自分のイベントプロデュースの経験を活かして大会の役に立てたらと思う。


午後は町の有志が集まってのfacebook勉強会。地元のIT関係に強い方(とは言っても本職は水道修理屋さん)が講師で、場所はこれまた有志のペンション木馬さん。

生徒は宿泊業、飲食業、アウトドア業、団体とバラエティ。生徒のニーズも様々なので、教える方も大変だろうと思ったが、偏った教え方ではなく、誰にでも共通した事項を丁寧に教えてくれた。お見事!

脳みその固い昭和な私なんぞは要所要所で「?????」だったが、使えていない機能を多数発見。facebookって奥が深くておもしろい。

木馬さんのカラダに優しい手作りおやつも頂き、新しい町の人ともお知り合いになりと、本当に有意義な勉強会となった。

プライベートではすでにネット上でなんとなく知り合っているし、初めて顔を合わせても改まった感じもなく、とてもカジュアルな開始。利益が絡む事もないアナログな出会いは何とも居心地がいい。デジタルで知り合った人たちではあるが、顔を合わせて話をするアナログな空間が私はとても好きだ。

これが行政の仕掛けではなく、有志たちの呼びかけで行ったところに要点があるように思う。

一日中の外出で思ったこと。それは「この町は元気がある」ということ。

大震災直後に立ち上がったチームみなかみでもそれを感じてはいたが、町おこしのために「やろうよ!」という民間からの呼びかけ人がいて、それに参上して盛り上げて行く人がいることでそれを感じる。

これからみなかみ町は、もっともっと面白くなると思う。

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2011年11月07日

アドベンチャーレースで必要なこと

世界選手権は5日目。正念場だ。
不眠不休の中、暑かったり寒かったりが繰り返されるだけで疲労感は増すだろう。ゴールは見えている。忍耐強く前に進んでほしい。

選手たちはこんな苦しい思いをしてまで、しかも高額な参加費(今回は約80万円)や渡航費を支払ってまでレースに出るのだろうか。

「レースの最中は100%辛い。でも仲間とゴールテープを切った時のうれしさは、その辛さ100%をすべて達成感と感動に変える」。そんな事をクラッチが言っていたっけ。

アドベンチャーレースと冒険に異なるところは「管理されている」か「管理されていない」か。冒険は自己完結型で、タイムはあまり関係ない。ゆえに、天候が悪かったり、体調が優れない場合は、停滞する。何一つ管理されていないから無理をしないのが鉄則だ。

一方のアドベンチャーレースは「主催団体」という人たちがコース、種目、時間、医療体制、ルール、義務装備など、天候以外はすべて管理をする。しかも順位を競うものだから、天候が悪かろうと、少々疲れていようと継続をする。だから冒険と違って無理や無茶をする。

アウトドアスポーツのレースは気象条件は選手にとってすべて平等だ。だから停滞するも継続するも選手の判断に任せられる。ゆえに大切なのは選手各々の「自然の中での自己管理」である。これができない人にはアドベンチャーレースはおすすめできない(ちないみに私は自然の中での自己管理できません。だからやりません。家族の体調管理で手一杯です)。

もうずっと前の話。隊長があるレースに出場している時のこと。
冷たい雨が続き、氾濫した川を横切らなくてはいけない場面があった。他のチームも当然同じ条件だ。「寒いし、川が増水しているから止めました」は理由にならない状況だった。

イーストウインドも川に入る。水流に勢いはあるが、なんとか渡れそうだ。ところがここでメンバー一人が流されそうになった。仲間でロープを投げ、なんとか対岸に渡った。そこからそのメンバーは寒さとショックでどんどんペースが落ちていった。それからは仲間の対応ありきだった。仲間のフォローがなければチームは完全にそこで終わっていた。

そんなことは多々越えてきた事だ。しかしその時だけは隊長の感覚は異なった。「こいつの命は守りきれない」。その一幕でそのメンバーがアドベンチャーレースには向いていないと判断し、今後は一緒にできないと引導を渡した。

選手それぞれに体力的にも精神的にも差があるのは当然のこと。不可能と思われる事でもフォローし合えば可能になることも隊長は知っている。だた「自分の命は自分で守る。それが自然の中での常識」なのだ。なんとも過酷で冷徹に聞こえるが、それはアドベンチャーレースに限らず、どんなアウトドアも自動車の運転だってそうだろう。最後は自分で自分を守るしかない。

アドベンチャーレースは管理された中で行うスポーツでもある。しかし主催者は神様じゃない。天候や自然は管理できない。選手はそれにつきあっていくのだが、命の危険を感じる時はストップすることも自己管理である。時には「止める勇気」も必要だ。

アドベンチャーレースは勝ち負けを競う競技である。ゆえに優勝することは誇りでもあり名誉なことだ。だから「勝つこと」を目標に進むけれど、そこには「勝つ」ことばかりがすべてではない「誇り」がある。

コントロールできない自然環境の中でむき出しになる己に直面し、それを忍辱を持って越え、仲間への敬意と感謝を感じ、命がけで助けあう事の大切さを知り、そしてゴールテープを切る達成感を味わう。そしてもうひとつ。そこで得た事を社会に還元していくのだ。これがアドベンチャーレースのもうひとつの魅力だと私は思っている。

選手はその主役で、主催者はその脇役なのだ。

さて…
私もX-Adventureの準備に追われる毎日。今まさに隊長が感じている事を、このX-Adventureでも感じて欲しいと我々脇役たちもがんばっている。

もうちょっとで帰ってくるから、こっちもできる限り頑張ろう!
あ~~~~前に進みましぇ~ん。



【イーストウインドは2012年度トレーニング生を募集しています】


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2011年11月01日

壁は厚いほどチームは結束する

隊長が置き土産をしていったX-Adventureの交渉作業ですったもんだ。

しかも「早いうちに提出してください」と関係機関からの指示。そりゃそうだ。大会するのはわかってたんだからできてたはずだし…ブツブツ。

カッパの小橋さんが関係団体や機関に駆けずり回ってくれている。そこで指示された案件をフォローするのが私の役目。コース関連はカッパのモミーやジュンジュンがフォロー。

色々と指摘されて凹むことも多いけど、それもチームでカバー。

実際に昨日も交渉が難航した件があり、説明を聞く気があるのかないのかの態度に凹んだりもしたけど、そりゃ~なんだかよくわからない団体がよくわからないとやるんだもの、疑うのも無理はない。しかもアドベンチャーレースはそのスケールを説明するだけで「無理でしょ?本気?」とNGありきで取り合われることもある。

理解してもらうまで丁寧に説明をしなくては相手には通じない。まだまだマイナーな競技だもの仕方ない。もかくやれるだけやろう。やるしかない。

中にはとても前向きに「面白そうですね」「できる限り協力しますよ」と理解してくれる人もいるのだから。

こうやってみんなで厚い壁に向かって闘っていると、そこはそこでチームが生まれる。困難であるほど結束が強くなる。それは仲間を信じているからできること。隊長も私たちを信じているから置き土産をしていけるんだから。そう思うとなんかちょっと楽しい。

一人じゃないことがうれしい。自分が歯車の一つで役にたっている事が実感できる。自己存在感。人はそれを一番欲するらしい。

仲間がいる。だから前に進めるんだ。

XPDはいよいよ明日スタート。隊長たちもまさにその心境なんだろうな~。

大丈夫。後は私たちに任せて、あなたたちは悔いのないようなレースをしてらっしゃい!



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2011年10月31日

小さな会社組織

XPDスタートもいよいよ間近になってきた。思えば隊長がこの大会に出場しようと決めたのは2月のパタゴニアレースが終了した時点だった。

経理担当としては、色々思うところはあったが、彼らが決めたのであれば、それに向かって参加費を捻出するが私の役目。

数年前までは「OL時代に貯金したものを生活費に回して…」などとやりくりしていたが、マスコミで取り上げられてからは徐々にそれも回り、更にはテレビで放送されたことは大きく、応援者もぐっと増えた。

他の一因にワッキーの情報発信力がある。今までの選手になかったわけではないが、彼女のその能力はとても長けている。ゆえに応援者にはチームというよりもワッキー個人のファンも少なくない。

地方に生まれ育ったせいか関東での事業活動も慣れないわ、結婚後は山奥に住むわ、今じゃ子育てまっただ中だわで、私にとって広報業務は物質的に悩みのタネではあったが、今では友達も多くて明るい性格のワッキーという選手兼PRがいてくれるお蔭で、この業務は負担も減り、総務の仕事に集中できている。

得手、不得手、適切、不適切の分野は誰にでもある。私にはやっぱり広報は適していなかったこともわかった。今までは「やらなくちゃ」的な意識で動いていたのも、負担が減ったことでわかった。私の場合、総務業務は面倒であっても精神的には負担にならないもの。

そもそも隊長とふたりだけでやることに限界があったのかもしれない。ある程度は広がっても、それ以上はなかなか伸びない。

隊長と結婚した時、「自分が働いて生活を支える」か「一緒にアドベンチャーレースの普及事業をする」のふたつの選択肢があった。私は一人の力より二人の力の方がパワーが広がると思い、後者を選択した。

ここにきてワッキーの広報力(情報力)が出現し、更に広がってきたことでふと思う。「アドベンチャーレース事業を業務とするイーストウインドプロダクションは、小さい小さい小さい小さいながらも、会社組織みたい」と。

プロデューサー(社長)が隊長で、私が総務で、ワッキーが広報で、国内レースなどのコースディレクターを務める能力があるヨーキが現場監督で、トレランなど人気のあるレースで活躍してARを認知してもらうクラッチが現場(しかも彼はその容貌から女性ファンが多い)。それぞれの持ち場がちゃんとできていて、ちゃんと務めているように見えてくるから不思議だ。

誰も指図したわけではないが、なんとなくそんな構図になってきている。

今までは「自分がしなくちゃ」とか「すべて知っておきたい」との思いが強かった。しかしふっと力を抜いてみると、いい方向に事が動くこともある。

抱え込まなくてもいい。適切な人がきっと現れるから、その時はその人に引き継いで、自分の仕事をこなしていけばいい。そしてその人が必要なときに手伝えばいい。

そうしないと自分が本当にやりたいことも淀んでできなくなってしまうし、風も通らない。だから適切な人、今はまだプロではないにしても、芽が出そうな人に引き継いでいくのは、組織としてもとても大切なこと。

そしてその方が家庭もうまくいく。

そんなワケで、ヨーキと隊長が留守の間、カッパのモミーにX-Adのコースを手伝ってもらいます。彼もコースDの能力ありだ。その能力の芽は大切に育てたい。

そして12月17日(土)は2012年度イーストウインドトレーニング生の面接日。今年はどんな人が何が得意なのか、また適正なのか。楽しみだ。




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2011年10月11日

上毛新聞『視点 オピニオン21』の委員に!?

「主人ではなくて、私ですか?」「主人の間違いじゃないですか?」幾度聞いたことか。

個人的にもイーストウインドを応援してくれている上毛新聞のK記者から電話が入ったのは先週末。「上毛新聞で毎日掲載している『視点 オピニオン21』で、次年度に竹内さんにお願いしたいと思いまして・・・・」。で、冒頭の言葉に繋がるワケ。

この『視点 オピニオン21』は、多方面で活躍している人たちが日替わりでご意見を書くという欄で、教授、講師、社長、陶芸家、建築家・・・・スゴイ肩書きがズラズラ~~~。私のようなとりわけ何の才能も撮り得もない主婦が加わっていいのだろうか?

そこでKさんに相談。「何を書いたらいいんでしょうか?」うろたえる私の問いに「思ったことを書いてください」と答えるKさん。そこで、ちょっとずつ身の上話をしてみる。Kさんは黙って聞いてくれて「そういうのも書いてください」と、絶妙なタイミングで相槌を打つ。その相槌でだんだんと腹を据えることができた。

ある意味「超人」と言われる隊長を一番間近で見ている凡人として、それを妻目線で物語ってみるのもいいかもしれない。

今の生活の、そしてこれらかの人生の大半を占めていくであろうアドベンチャーレース。それについて私はKさんに言った。

「私はアドベンチャーレースをしませんが、アドベンチャーレースってとても日本人に向いていると思うんです。

あくまでも今まで私がみてきた狭い範囲での話しですが、外国の人は『個』をとても大切にします。仕事も自分のすべきことが済めば家族との時間のために帰る。休日は家族や趣味に時間を充てます。それはそれでステキなことだと思います。

けれど日本人は遅くまで仕事をし、自分の仕事が済んでも仲間が残業すれば手伝ったり、休日出勤をします。家庭よりも仕事を大切にする風潮もあります。現代ではそれが悪いようにも言いますが、私はそれはそれで素晴らしいとも思うんです。

命令されるのではなく、増してや残業手当なんてのはカットされるこのご時勢、仕事をするのは、仲間を想いやる気持ちの表現でもあると思うんです。それってアドベンチャーレースにも通じているんです。

アドベンチャーレースは自分の得意な分野(種目)だけではありません。苦手な種目もこなさなければならないし、しかも相手はコントロールできない自然。寒い暑いはもちろん、嵐や雷だって起き得ります。そして何よりチーム全員でゴールをしなければ競技が成立しない。

短いレースであれば、おそらく筋力やチカラでゴールはできます。しかし数日間という長い時間をかけるこの競技は、チカラでだけではなく『和』を大切にしなければゴールできません。『和』は日本人がとてもたいせつに培ってきた文化のひとつだと思うんです。

アドベンチャーレースという新しいスポーツですが、実はその中に日本人の文化がとても詰まっているんです。

『アドベンチャーレースを普及する』というよりも『アドベンチャーレースで日本人古来のスピリッツを感じてもらう』。ここに普及活動のモチベーションがあるんです」

さてさて・・・・これからどうなっていくか。『視点 オピニオン21』は今年11月から開始である。

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2011年09月20日

幸せの原点

情けないほど煩悩ばかりで、人間的に成長しきれていない自分を反省。こんな欲望ばかりの私は子どもを育てている事自体、大丈夫なのだろうか?

だからだろうか。私の場合、子どもに教えられる事が多い。神様は私に「もっと成長しなさい!」と戒めるために徳(アキラ)を与えてくれたのかもしれない。

子どもは意味があってこの世に誕生する。どの子どもも「神の子」。徳もまた然り。私たちは「徳」と言う神の子を授かって、育てている。いや、私自身が神の子に育てられていると言っても過言ではない。

「子どもは親を選べない」と言うが、私は、その親の子として、生の意味を持って、望んで、生まれてきていると思っている。だからこそ、子どもは親が自分の所有物として好きなように扱っていいのではなく、神の子として、みんなで育てていく、言わば「宝」である、と思っている。

そもそもウチに下りて来た神の子の徳は、高齢(当時の私)での出産にはリスクを伴う事を承知の上だったはず。しかもアドベンチャーレーサーなんて何だかよく分からない職業で、経済的にだって恵まれていない。そんな状況をよく選んだものだと感心する。

最初からそんな「ある種の負」を背負う事を覚悟で天から下りて来た子なのである。だから私たち夫婦は、それに応えるべく徳を精一杯育てている。

それでもうまくいかない事は多い。2歳で入院だってした。感情のままに怒りもする。食事の支度が面倒だって思うときは出来合いの物を出す。こんな出来損ないの母親であれど、徳は「おかーさん、おかーさん」と慕ってくれている。徳がいてくれる事によって、それまでには無かった自分の存在価値を見出すことができた。



先日、我が家で「カッパクラブ女祭 in 居酒屋たなか」を開催。カッパクラブの女性スタッフ、ガイドの奥様たちが集い、ウチでささやかな飲み会をした。

最近、広い家に移りたいと願っている私にとって「こんな狭い部屋だし、片付いてないし、食事もどれほど作っていいか分からないし、大丈夫かな?」と心配もしたけど、狭くても案外入るもので、9人ものお客様と我が家3人とで、楽しい時間を過ごすことができた。

「これだけの人たちが集ってくれる我が家。悪くないね」そう思えてきた(でも深夜まで声を出しても大丈夫な所に移りたいな~)。

「不幸の数ではなく、幸せの数を数えてみる」
何かの本にそんな事が書かれているのを思い出す。

アドベンチャーレースというマイナーな競技を生業としている私たち夫婦。今や空前のブームとなっているトレイルラン人口には追いつけない。協賛も「メリットがあまりないから」と追い払われる事もある。

それでも「田中正人の下でイーストウインドとしてレースがしたい」と門戸を叩いてくれた若者がいる。私たちを信じて共に苦労を重ね、一緒に世界の舞台に立つヨーキ、クラッチ、ワッキー。

そんな環境を支援してくれるカッパクラブのみんな、みなかみ町の友人たち、ずっとずっと応援し続けてくれる昔からの友人たち、そして肩書きなどの垣根を越えたアウトドアの仲間たち。

メリットが無い中、それでも温かく支援をしてくれる応援企業。

狭いながらも「こんばんわ~」と我が家に遊びに来てくれる、楽しくて温かい仲間たち。

裕福な家庭でもないけど、すくすくと優しく育ってくれている徳。そして私たちのわがままを許し、常に支えてくれる家族。

そして徳に「がんばってるよ」と胸を張って言える今の仕事。続けられる今の環境。

ほらね、周りには感謝すべきことはたくさんあるんだよね。

東日本大震災で被災された人から言われた言葉が胸に刻まれる。
「まだ自分は生きているからいい。近所にはもっと辛い目に遭っている人がたくさんいる。その人を優先してください」
自分の身に起きた事は、悲しみを越えた天を恨みたくなるほどの惨い出来事である。それを「生きている事」と幸福を数える。

彼女は身を持って煩悩だらけの私に教えてくれた。彼女が菩薩のように見えた。

自分に無い物を欲しがって、手にしていく事よりも、今ある物に感謝して大切にしていく事。もしかしたらそれが幸せの原点なのかもしれない。
posted by Sue at 15:22| Comment(6) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年09月05日

競い合いの本質

XPD(世界選手権)が日に日に近くなる。隊長もゴソゴソと準備に勤しむ。

台風直下と言うのに、おもてでトントンとなにやらトンカチの音。何してんだか・・・。毎度のことなので私はまったく気にはならないが、台風の日に大工仕事をしている彼をご近所さんは好奇な目で見ていることだろう。

この台風の影響を微妙に受けつつある韓国で世界陸上が盛り上がっている。
フィギュアスケートのように個々の技術を見せるものでもなく、サッカーや野球のようにチームで行なうものでもなく、柔道や相撲のように相手を負かすという競技でもなく、「誰よりも速く」「誰よりも高く」「誰よりも遠く」と内容がシンプルだから3歳になる娘にも分かりやすいようで、「ヨーイ、ドン!」でスターとし、一番でゴールするボルト選手などは、名前といい、あのポーズといい、すぐに覚えたようだ(でも国名までは覚えられないみたい)。

それまでの精進は並大抵ではないだろう。もちろん陸上の世界だけではなく、どの競技だって選手はとてつもない練習量を、血を吐くようなトレーニングをしていることだろう。そんな一般人には理解しがたいほどの精進の先にあるのは『勝利』だ。

もとよりアドベンチャーレースも順位がつく競技。ひとつでもいい順位(成績)を残すのが目的である。選手であれば当然、勝ちたい。

だが、陸上とは異なり、過酷な自然環境、チームワーク、未知でのルートファインディングなど、複雑な要素が絡むこの競技には、トレーニングだけではゴールにはたどり着けないこともある。それを知っていて、選手たちはどのチームよりも先にゴールに到着することを目指して突き進む。

ある本に「競い合い」についてこう書いてあった事を思い出す。

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これは江戸時代に小さい食堂で料理人として働く娘の話で、ひょんなことから江戸一番の大料理店と競い合うことになる。相手はお役人たちが出入りするような大きな料理屋。一方娘の店は庶民のためのお店。仕入れるネタですら勝負がつく。それをどうにか工夫して競うというサクセス・ストーリー。

挑む献立を一生懸命に考える娘。しかし考えれば考えるほど、煮詰まってしまう。また周囲の騒がしいプレッシャーにも押しつぶされそうになる。それを見た同店を手伝う老婆がこういう。

「競い合いだもの、勝ちたいわねぇ。ただ勝ちたい一心で精進を重ねるのと、無心に精進を重ねた結果、勝ちを手に入れるのでは、『精進』の意味が大分と違うように思いますねぇ。

勝ちたいというのは欲ですよ。欲を持つことは決して悪いことではないけれど、人を追い詰めてダメにもします。勝ち負けが時の運。その時を決めるのは、人ではなくて神様や仏様。神様や仏様はちゃんと見ておりますよ。見返りを求めず一心に精進することです」

結果として娘は負ける。その結果を知ったお客さんの男(ストーリー中では鍵となる人物)がこういう。

「勝つことのみに拘っていた者が敗れたなら、それまでの精進は当人にとっての無駄。ただ無心に精進を重ねて敗れたならば、その精進は己の糧となる。本来、精進は人の糧となるものだが、欲がその本質を狂わしてしまうのだろう」

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以前、『なぜ「競争」をするのか』でも書いたが、競争というのは勝ち負けをつけるものではあるが、それ以上に目標に向かって互いに切磋琢磨しながら、社会をひとつにしていくこと。そこから互いの信頼と敬意が育まれることに意味があるのだと思う。

そのための戦略として目標をメダルに定めたり、順位に定めたりするのは、チームのベクトルをひとつにする良い指針でもある。

しかしそのメダルの色や順位が取れなかったとしても、それを目指して精進してきたことは必ずや己の肉となり血となる。

これはスポーツや料理の世界だけではなく、日常の生活においても同じ事が言えるのかもしれない。目標とする学校、資格、物づくり、会社・・・・。

勝つこと(合格すること、儲かること、上場すること)のみに拘る果てに、薬物に依存したり、替え玉やら携帯で知恵袋に頼るというカンニングを考えたり、偽装表示をしたりと、人としてやってはならない事まで思いつくようになる。

無心に精進していくこと。実はこれが一番大変だけど、一番正しい道であり、結果的に自分たちの糧になるものなのだ。

そんな事を思いながらも、今夜のおかずを、どのように手抜きしてやろうかと企むまったく精進できていない私である。



X-Adventure2011のエントリー開始いたしました。
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posted by Sue at 09:42| Comment(4) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年08月18日

正しい道を進んでいれば、悪口は恐れることはない

8月20日(土)夜9:00~いよいよワンダー×ワンダーが放送される。アドベンチャーレースというのを世に知ってもらえるチャンスでもある。

濃い藪の中、最後まで撮影をしてくれたカメラマンさんや昼夜問わずの7日間にも及ぶ長いレース(しかも大会前の撮影を含めると実に1ヶ月くらいになる)を90分という内容に盛り込むのは大変な作業だっただろう。本当に多くの人の努力があってアドベンチャーレースを伝えることができるんだ・・・と感無量になる。

「ボクはアドベンチャーレースにすべてを懸ける」
そんな隊長のファンだった私。当然ながら私の両親は、将来が不安だと結婚には賛成しなかった。が、隊長の誠実な人柄を目の当たりにして、自分たちで稼いで生活をしていく事を条件に結婚を許してくれた。

結婚してからは、隊長をどうやってフォローをしていこうか悩んだ。選択肢は2つ。ひとつは自分が職に就いて旦那さんの好きなことをやらせていく。もうひとつは一緒にアドベンチャーレースに懸ける。こちらはかなり危ない橋を渡ることになる。

しかし私は危ない橋を渡る後者を選択した。失敗したら戻ればいい。生きてればどうにでもなる。今はやれる事を精一杯しよう、と。

2002年11月1日。イーストウインドプロダクション設立。法人ではなく個人商店。働き手は隊長と私の2名。

設立を記念してカッパクラブの小橋社長夫妻が新潟の老舗料亭で「設立を祝う会」を催してくれた。たった4人の祝賀会だったけど、本当に嬉しかった。そして身が引き締まる思いだった。

アドベンチャーレースというあまり世に知られていない競技ではあるが、こうしてカッパクラブをはじめ、多くの人の支援を受けながら、私たちはイーストウインドプロダクションを運営している。応援者、協力者がいなければ今の私たちはない。本当に感謝している。

時と共に様々な出会いがあった。

ずっとずっと応援をしてくれる人には共通の特徴がある。それは愛情たっぷりに欠点を指摘してくれる事。時には厳しい事も言われるが、私たちの事を思った温かい発言である。

それは、子どもが車道に飛び出したとき、親はきつく「危ないでしょ!」と叱る時に似ている。物理的にすべて受け入れることができなくても、頂いた指摘については、よく二人で話し合う。

もちろん応援をしてくれる人ばかりではない。すぐに人間関係が崩れてしまうのは「指摘」ではなく「非難」をする人だった。

この非難の多くは、よくよく話を聞いていると嫉妬からやってくる事がわかった。嫉妬心はやがて悪口になる。その悪口を方々に言って回る。そんな事をしていたら、やがて身を滅ぼすという事がわからないのだろうか、と思うが・・・。

中でも超レアなのが、イーストウインド乗っ取り計画?だ。だって私たちの仕事を乗っ取ったって何の足しにもならないもの(それじゃダメじゃん 笑)。あの時は「なんて物好きがいるもんだ!」と思ってしまった。

「アドベンチャーレースはまだまだマイナーなんだから、どんどんやって(乗っ取って)、もっともっとアドベンチャーレースを良い方向に持って行ってください!!私たちもできる限りの事は、お手伝いします!」とお伝えしたが(笑)
もちろん、こんな儲からないお話、途中で匙を投げられちゃった(笑)

いずれにせよ、どんな世界でも少々目立てばヤッカミはある。悪口も言われる。当然、気持ちの良いものではないし、怒りだって沸く。

しかし、そんな時は自分に聞いてみる。
「自分は間違っていない。正しいと思った道に進んでいるんだ。そうでしょ?」

「Yes」と答えが出たら、そのまま突き進めばいい。自分が正しいと信じた道を、娘に堂々と見せられる姿で歩けばいい。

まだまだ模索しながらだけど、今、私たち二人は自分たちが正しいと思う道を進んでいる。

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2011年08月10日

『利根川ラフティングツアー&谷川岳トレイルラン講習会』

しかし暑いっ!やっと真夏がやってきた。
みなかみ町でここまで暑いんだから、首都圏は灼熱地獄だろうに。

冬は極寒地獄だけど、夏は冷房要らずで快適。朝方は肌寒くて、窓を閉めるもの。一長一短。でも季節を肌で感じられるのは素晴らしい。

この蒸し返るような暑さが過ぎれば、一面の紅葉が待っている。煌々と紅く染まる山々を一望できる場所に住めるというのは贅沢なものです(その後の雪が大変だけど)。

そんなみなかみ町にて2日間のアウトドアイベントを開催!

『利根川ラフティングツアー&谷川岳トレイルラン講習会』

≪主催≫
日本アドベンチャーレース協会


≪開催日≫
2011年9月3日(土)~4日(日)


≪内容≫
1日目:9月3日(土) 川についてのレクチャー&利根川ラフィティングツアー
2日目:9月4日(日) 谷川岳トレイルラン講習会


≪参加費≫
お一人様 18,000円(2日間のツアー代&講習料、宿泊費、BBQ費、保険代込)
※アドベンチャーレーシングクラブKOCCi会員 16,000円
※どちらか1日のみの参加をご希望される場合は、別途ご連絡ください。


≪ご宿泊≫
※宿泊先『みなかみアリストン』。満点の星空を見ることができます。
※お泊りはバンガローです。男女相部屋の可能性もありますので予めご了承ください。
※エントリーの際「宿泊希望 有」にチェックを入れた場合、『みなかみアリストン』での宿泊は事務局が代行予約をいたします。各自での予約は不要です。
※事務局での代行予約は、お申し込み順に承りますが、満室になりましたら代行予約を終了いたします。その際は、その他の宿泊先をご紹介いたしますが、各自でご予約をお願い致します(参加費はその分を差し引きますので、別途ご連絡をいたします)。


≪寝袋&マット レンタル≫
1セットのレンタル代 1,000円
『みなかみアリストン』のバンガローで使用するための物です。数に限りがありますので、お申込み順とさせていただきます。


≪BBQ&交流会≫
9月3日(土)の夜は、カッパクラブにてBBQ!食材はご用意いたしますが、飲み物、おつまみ等は各自にてご持参ください(カッパクラブにて生ビールを20:00まで販売しています)。


≪駅から現地への送迎と移動≫
無料。ただし予約が必要になります。
※上毛高原駅までの送迎と、現地での各移動を無料で行います。ご希望の方はエントリーの際に「送迎希望 有」にチェックを入れてください。
※9月3日(土)12:30 上毛高原駅集合になります。遅れのないようにお願い致します。


≪参加対象≫
・ラフティングはカッパクラブの通常ツアーです。ガイドが丁寧に説明いたしますので、初めての方でも大丈夫です。
・谷川岳ランは距離は15㎞くらいですが標高差は1300~1400mあります。急登、急下降が多く辛いコースですが、一般登山でも1日で行ける行程です。未経験の方の参加もOKですが、気構えは必要になります。


≪ガイド&講師≫
◆川を読む講習会&利根川ラフィティングツアー
田中正人(プロアドベンチャーレーサー リバーガイド)
カッパクラブガイド

◆谷川岳トレイルラン講習会
田中正人(アドベンチャーレーサー チームイーストウインド主将 リバーガイド)
第1回日本山岳耐久レース 優勝
倉田文裕(アドベンチャーレーサー チームイーストウインド リバーガイド)
第16回日本山岳耐久レース 8時間45分
和木香織利(チームイーストウインド トレーニング生)
2010年信越五岳トレイルレース女子総合優勝選手クリッシー・モールのペーサー

≪スケジュール≫
◆1日目:9月3日(土)
12:50 カッパクラブ集合
13:00 着替えなどの説明 → 着替えをして川に移動 → 川のレクチャー(田中正人)→ 利根川ラフティングツアー → 終了
17:00 自由時間
18:30 BBQ&交流会
21:00 解散

◆2日目:9月4日(日)
08:00 トレイルランの格好をして、カッパクラブ集合
     ※トレラン終了後に温泉に入るので、着替え、タオル、洗面道具などをスタッフにお渡しください。
     ※貴重品は各自管理でお願いいたします。
08:10 谷川岳 土合口に向けて出発(カッパバスにて移動)
08:30 トレイルラン講習会スタート
コース:土合口~西黒尾根~山頂~肩の小屋~天神尾根~湯テルメ(町営温泉 湯テルメ)
15:30 ゆっくり温泉に浸かろう!(スタッフがお預かりした着替えを湯テルメまでお持ちします)
16:30 湯テルメ出発(カッパバスにて移動)
17:00 カッパクラブにてフィードバック
17:30 解散

申込みはこちら

詳細はこちら

魅惑的な2日間です!

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2011年08月07日

なぜ「競争」をするのか

ファミリーアドベンチャーは順位が着く。「競争」である。

初めて開催した昨年、「何で競争にこだわるの?」「競争じゃなくちゃいけないの?」「普通のアウトドア体験でいいんじゃない?」との声が上がった。

ではこちらからの質問。「どうして競争じゃいけないの?」その問いに「経験に優劣をつけるのはおかしい」「子どもたちはみんな平等すべきでは?」との返答。

なるほど。しかし経験に優劣をつけようと思うからおかしいと感じるのである。しかも人にはそれぞれの性格がある。性格は個性とも言おうか。子どもはその個性がはっきりと出る。それを無理矢理にでも平等化しようとするから、出る杭は打たれる社会になっていく。

「競争じゃなくちゃいけないの?」と言う大人も、社会では競争している。
人よりもお金持ちになりたい。
人よりもいい車に乗りたい。
自分の子どもには人よりもいい学校に通わせたい。
人よりも上になりたい。

世の中には2つの「競争心」がある。うまく言葉では言えないけれど、「負の競争心」と「正の競争心」とでも言おうか。

「負の競争心」は、勝者と敗者のラインをくっきり引いてしまう弱肉強食の心。少し前に、テレビ番組でタレントたちが、互いの格差を嘲笑う「勝ち組・負け組み」が流行っていたが、これがまさしくその類。

自分の事だけを考え、相手の事を害することで優越感を味わう、なんとも低いレベルの競争心。そんな競争心を煽っていては心がどんどん貧しくなるだけである。

「正の競争心」は、目標に向かって互いに切磋琢磨しながら、社会をひとつにしていくこと。そこから互いの信頼と敬意が育まれる。勝敗を競うスポーツなどがそれである。

今、丁度バレーボールのワールドグランプリが開催されているが、彼らの健闘ぶりを見ていると個人はもちろん、チームでの技術や精神も修練によって高め、また相手に敬意を払って健全に闘っている。

サッカーもしかり。先の東日本大震災の後、海の向こうで開催さいれた大会で、キックオフ直前、大震災の犠牲者をしのんで選手、関係者、観客たちが黙とう。その後、サポーターから、そこにいた日本人選手の名前のコールが始まった。それは敵チームだとか国境だとか関係なく、人への思いやりであった。

ファミリーアドベンチャーは、そういった「正の競争心」を育んでいきたいから、競争にこだわった。

昨年に続いて出場してくれた小学生の女の子が、本部に掲げた「ただいまの得点表」を何度も何度も見に来ては「あと、どれくらいポイント取ったら勝てる?」と聞きにきた。

どうやら昨年は最下位だったことがとても悔やまれているようだ。

「クワガタをたくさん獲ったから、後はオリエンテーリングで頑張れば優勝するかもしれないよ」。確実に優勝圏内にいた。その子はニンマリ笑って「がんばるね!」と本部を後にした。気がつくと、まだまだ小学校に入ったばかりのその子が、チーム(家族)を一所懸命に引っ張っていく姿があった。

最終的に優勝はできなかったものの、結果は5位。大奮闘である。「すごいね!今回はがんばったね~」と言うと、嬉しそうな、恥ずかしそうな顔をしていた。

この結果はチーム(家族)の信頼があって生まれたもの。だからと言って最下位のチームが信頼がないというわけではない。慣れないアウトドアや種目をこなすのだから、最初からうまくいはずがない。今回5位になったチームも、昨年は初体験の事ばかりで、戸惑っていた。今年は、昨年の経験と反省を活かして、切磋琢磨した。その結果である。

ひとつひとつの困難をチームでクリアしていく事がより大切な事であると私は思っている。そこで人への信頼と敬意が生まれることが、何よりもこのファミアドでは大切なことである。

育むべき競争心。ファミアドにおいては、これからも追求していきたいテーマである。
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2011年08月02日

ファミリーアドベンチャー感動秘話 その2

ファミリーアドベンチャーでの感動はたくさんあった。

あるチームの男の子Bくん。ファミアドは初参加。チームにはおばあちゃんがいた。おばあちゃんは60代のとても優しそうな人で、ビレッジではいつも笑顔でニコニコ。孫の一生懸命な姿を見守りながらも、若い人に交じって自分自身も課題に挑む。

オリエンテーリングでは、道なき道を行かなくてはいけない。急な登山道だってある。孫たちがズンズン進む中「え~~~?こんなの道じゃないよ。こんな所、行くの?」と、初参戦者らしい混迷(笑)。

原則としてチームは一緒に行動すること。おばあちゃんだけを置いていけない。

「だってこっちの方にポイントがあるよ。ここから行かなくちゃダメだよ」と孫たちは、おばあちゃんを引っ張る。

おばあちゃんは慣れない茨道を孫についていく。それを見ていた八田ねーさんと私は、「おばあちゃん、がんばれ~~~!」。おばあちゃんは苦笑いしながらも藪に入っていった。

しばらくして藪から出てきたBくんチーム。「ポイント、あったよ!」と嬉しそうなBくん。ところがおばあちゃんは「足が痛いからここでストップします」宣言。Bくんたちは、おばあちゃん抜きでレースを進めることに。

ところが、本部付近で休憩しているはずのおばあちゃんの姿がない。八田ねーさんに聞いてみると「おばあちゃん、継続しているよ。すごいね~、おばあちゃん」。嬉しかった。Bくんの木登りはおばあちゃんに絶対に見て欲しかった。

そして表彰式では、おばあちゃんはベスト(ビッグ)マザー賞に輝いた。どのママもステキだったし頑張った。が、高年齢(失礼)で、孫たちのために最後まで歩き通した事にスタッフも感動。おばあちゃんの愛情がいっぱい伝わった事への賞だった。

そして大会後、みんなでゴミ拾い。その最中、Bくんが「これ、落ちてた」と500円玉を持ってきた。

500円と言えば小学生にとっては大金だろう。小学校中学年にもなれば、知恵がつく。黙って持って行けば誰にもわからないし、返してとも言われない。そんな事を考え付く年齢だ。

しかしBくんは、自分の親ではなく、スタッフの私に持ってきた。お金は大切。落とした人はきっと困っているだろう。まず親よりもスタッフへ知らせよう、そう思ったのだろう。

「えらいね。ありがとう。きっと神様ががんばったBくんにお小遣いをくれたんだよ」と言ってそのまま渡した。

Bくんは一瞬、目を細めたが、嬉しさを出してはいけないと感じたのか、すぐに真顔に戻って「ありがと」と言った。

その後、彼はまたまた100円を拾った(なんかすごいね!)。それも言いにきてくれた。前は前。これはこれ。そう思ったのだろう。そして私は同じく、そのまま渡した。

おばあちゃんのガッツといい、Bくんの素直な心といい、このチームは本当に素晴らしい。とても温かい。きっとおばあちゃんの愛情を一杯に受けて、Bくんの優しい気持ちは育ってきたのだろう。

ところが、今にして私は後悔をしている。Bくんに、参加者全員に「落し物を見つけました」と声をかけてもらうべきだった。それをして彼の素直で正直な性根を育むことにある。

彼の人を想う優しい気持ちを感じながら、それに対して間違った対応をしてしまった事に大人として責任を感じている。

Bくん。どうぞ、どうぞ、その優しい心をずっと持ち続けてください。そしていつも周囲の人を助けてあげてください。

優しい気持ちをありがとう、Bくん。


写真:笑顔でがんばるおばあちゃん(前)
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2011年07月26日

少数精鋭ファミリーアドベンチャーのスタッフ

ファミリーアドベンチャーが終わった。怒涛のような2日間だった。何から書こうか・・・・頭の中が整理できていない。ともかく夢のような怒涛のような2日間だった。

トラブルがなかったわけではない。

例えば・・・
前日、マスつかみをする池では、給水がうまく行かず、池の水が極少量。湖水を汲み上げられず、池の水をポンプで移動。管理担当の方が何人も集まって、その作業に勤しんでくれたが、結局思ったとおりには行かない。

テストで1箱マスを放流するや否や、水温が高いため、すぐに死んでしまった。マスつかみ担当のタカニーがその場で対応。残った箱のマスを、よーいドン!で一気に放流し、2分間で掴んでももらう競技にした。それはちゃんと競技になった。子どもも大人も必死にマスを掴みかかった。すごく楽しそう。

例えば・・・
予定していた賞品がない。それが分かったのが3日前。どうやら今回は協賛NGということらしいが、予定をしていたので、それをどうしたらいいか。八田ねーさんが頭をひねって、賞品を分配。

以前、他のイベントで賞品が不足したことがあった。当時のスタッフに「これを防ぐために最初から分けておいてください」と言われたことがある。いやいや。これが当たり前なのだ。

しかしねーさんは違った。攻めることなどどうでもいい。「どうにかしよう」と色々とひねる。この臨機応変さがすごい。

例えば・・・
毎度毎度、分量と時間が見えないアウトドアクッキング。これを担当するヨーキもイチかバチかだろう。ナンを作ったはいいが、手打ち粉が足りなくなり、モミーがひとっ走りして調達。無事にナンは出来上がり、ビレッジ内では大好評だった。

例えば・・・
3歳になる娘を抱え、あまりにも動きの取り辛い私。何せ昨年、ファミアド終了後40度近い熱を1週間出し、入院した経緯がある。それをスタッフはみんな知っている。だからだろうか、ひとりひとりが私をフォローしてくれる。私だけではなく徳までも。有難い。

例えば・・・・
タケさんが脚を引き吊り始めた。どうやら痛風で膝が至極痛むという。以前、通風を抱えている知り合いが、「めちゃくちゃ痛い」と、その痛みを切々と言っていたのを思い出す。なのにタケさん、最後まで責任を全うしてくれた。

そして、わがままを聞いてくれる私の家族。
前日、徳が微熱を出した。怖かった。しかし前日は準備でスケジュールがいっぱいいっぱい。保育園には外では遊ばせないようお願いして登園。

いつもより30分も遅くお迎えに行ったら、「まだ遊びたい!」と元気だった。踏ん張ってくれたね。ありがとう、徳。

そして、東京までレンタル品を取りに行き、今日も返却をしに行ってくれている隊長。先々週末の野沢トレランから言えばこの1週間、寝るのは毎日数時間だけ。参加してくれるファミリーのために、私の思い入れのために、一所懸命にがんばってくれた隊長に心から感謝。

ひとりひとりのスタッフの事は書ききれない。どのスタッフも自分の担当を責任持って全うしてくれた。素晴らしいスタッフ。まさに一丸となってできたファミアドである。

子どもたちの元気一杯な笑顔が機動力になったのは言う間でもない。子どもたちのおおはしゃぎする姿、楽しそうな笑顔、歯を食いしばって頑張っている姿が、どれほど私たちスタッフを励ましてくれたことか。

参加チームにはもちろんだが、今回はどうしてもスタッフにお礼がしたかった
そして参加してくれたプロの和太鼓師匠にお願いをして、夜、全員がホタルを見に行き、帰ってくるとドド~ンと太鼓が始まる、というサプライズを企画した。



これは素晴らしいサプライズになったようだ。
(一輝さん、ご協力をありがとうございました!)

イベント中、ある参加チームのお父さんがこんな事を言っていた。
「ボクもイベントをいくつもしてきたけど、こんな少数精鋭のスタッフ、見たことない。『次は何しますか?』なんて誰も言いやしない。今、自分にすべきことは何かをちゃんと把握して、無駄ひとつなく動いている。すごいですね。本当にすごい!!!」

ファミアドは大盛況の中、無事に終わった。
翌朝、タカニーがスタッフのMLでこんな事を言ってくれた。

「今朝は充実感と安堵感でいっぱい!最高のチームスタッフでした。隊長、す~さん、徳ちゃん、ありがとう」

コキ使いまくった私に対して「ありがとう」だなんて・・・。感無量。ありがとう。スタッフのみんな、本当にありがとう。

来年は協賛や協力も更に厳しくなるかもしれない。それでもこんなに元気な子どもたちに会えるんだったら、多少の苦労はなんのその。できる限りの事をやって前に進もうと思う。

これからもこのスタッフで子どもたちに最高の夏を提供していきたい。最高の笑顔を作っていきたい。

posted by Sue at 12:37| Comment(4) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年07月15日

仕事をする意味

この仕事を続けてふと思う。私は人の役に立っているだろうか。

私のような微力な人間が、多くの人の役には立てない事は承知のうえ。たとえ多くの人のためでなくてもいい。それでも誰かの役に立ってれば気持ちが満たされる。では、誰の役に立っているだろうか?

以前は物づくりをする会社にいた。何千人といる労働者の中の歯車のひとつではあったが、人が快適に生活し、その命を守るための部品を作っていた。だから人の役に立っていた。

その前はサービス業界に身を置いて、人が快適に過ごせる空間を作る事に従事していた。だから人の役に立っていた。

さて今はどうだろうか・・・・。
アドベンチャーレースなんてなくたって生活はできる。あったとしても生活が便利になるわけでもない。

ならば他のスポーツはどうだろうか。

オリンピックはひたむきな選手の努力と涙が日本に感動を与える。それと同じように、規模は比べ物にならないにしろ、イーストウインドも感動を与えているのだろうか。

若い世代はこれを見て奮い立っているだろうか。

自分はこの仕事を誰のためにやっているのだろうか。何のためにやっているのだろうか。

辛かったり苦しかったりする事もたくさんあるのに、それでも、なおやり続けるのはどうしてだろうか。

分からないながらも、目の前の仕事に必死で向かう。それでいいのかもしれない。今、与えられた仕事を一所懸命にがんばる。それがきっと誰かの役に立っているはず。

そう信じて、今日もひとつひとつの事を一所懸命にやっていこう。
posted by Sue at 16:02| Comment(4) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年07月05日

怒りの本質

「敵は外部になし。本当の敵は内部にある憎悪、嫉妬、怒りにあり。この敵に打ち勝てば仏に近づく。打ち勝つのは智恵のみ」ダライラマ14世の言葉である。

ここで言う「智恵」とは「心の本質を理解すること」。

気が短い自分と呑気な隊長。いつもカッカッしている私を隊長は「どうしてそんな事で怒るの?」とあっけらかんとしている。またその言い方に「どうして私の気持ちはわかってくれないの?」ってな具合で腹が立つ。よろしくないねぇ。

そこで実際に自分の怒りのパターンを掘り下げてみた。思い出すと腹の立つことをあえて思い出してみる。

面白いことを発見。怒りや憎悪はパターンが決まっている。私の場合は自分の無能さと直面した時に発生する。「お前はダメだ」と言われているように思えてくることが怒りになるのだ。

例えば大きな大きな仕事を賭けたプレゼンで、自分なりにとてもよくできたと評価する。が、突然、横からライバル会社が現れ、もっと安い金額を提示してその仕事を請け負うことになる。上司からは「ちゃんとプレゼンしたのか?」「どうしてもっと攻めなかったんだ」などなど突かれる。

何を言われても負けは負け。なんて自分は無能なんだ・・・。でも自分はできる限りの事をした。時間もかけて資料を作った。横から突然入り込んだアイツが悪い・・・と、ライバル会社に憎悪を抱く。そしてここまで頑張ったのに「お疲れ様」ひとつ言えない上司にも憎悪を抱く。

しかし、この場合、誰が悪いワケでもない。ライバル会社も当然の事をしただけ。上司もその上司に「ちゃんと教育してるのか?」なんてお小言を言われて謝るのだ。

ただ自分の中では処理できていない。だから次にも進めない。ここまで一所懸命にやったんだから「わかって!」と発信する気持ちがエネルギーとなって、その人たちに対する怒りや憎悪になる。

要するに甘ったれの私は「誰か私を褒めて」と訴えているだけのこと。でも、これに打ち勝つのは相当時間も掛かるし、並大抵なことじゃない。到底、私は仏に近づけないな、こりゃ。

だた怒りの本質が分かれば、娘には同じ思いをさせないように気をつけようと思う。

人によって怒りや憎悪のパターンは異なる。しかしそのエネルギーは凄まじいもので、時にはそれが殺人になり、時には戦争になる。

今後、カーッときたら、まずは怒りの本質を突き詰めてみようと思う。そこでこのパターンに入ったら自分を褒めるようにしてみよう。結局、自分の頑張りなんて人様より自分が一番分かっているのだから。

あ~そんなワケわかんない事を考える時間があるなら、さっさとやれよ、ファミアドの準備! → 私
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2011年06月24日

太鼓衆一気@みなかみ公演

いよいよ来る。あの感動が再びこの町にやってくる。



昨年、出演者の方から声を掛けていただいたのがご縁で、好奇心で行ってみた。しぶきがあがりそうな連打を感じて(聞いて、ではなく、感じて)からだ中が震えた。
昨年の感想はこちら 太鼓衆一気

「ほんまもん」の姿(ショー)を子どもに見せるのは、ゴーカイジャーショーやプリキュアショーと異なる。2歳だった娘も、会場メいっぱいに響き渡る太鼓の音に何か強いものを感じたのを覚えている(そのうち娘を海外レースにつれていって、父親の本当の姿を見せてやりたとも思っている)。

今年ひとつ大きくなった娘はどんな反応をするだろう。



太鼓衆一気の公式サイトはこちら

アイリさん、今年は隊長(旦那)もいっしょに家族で行くね~!

おおおお!しかもすごいニュースです。
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2011年06月14日

伊豆松崎町にて

伊豆松崎町にてオーシャンスイムの大会があり、来年は、この大会と絡めてプチアドベンチャーゲームを開催するため、下見のために久しぶりに岩地に行った。

伊豆アドが閉幕したのが2005年。そこから足が遠のいてしまったが、久しぶりに行く松崎は旅館やホテルの看板が変わっていたものの、のんびりとして気持ちの良い風は変わらない。

松崎は何たっておじさんたちが元気。以前、「輝け、ご隠居!」でも書いたが、この川海苔の養殖を始めたのが海の町、松崎町のおじさんたち。なんで海なのに川海苔?どうやら川海苔に必要な養分が深海水にあるらしく、また鉄分の多いこの地では川海苔の養殖に合うんだとか。よく勉強いしてるなぁと感心。

しかも機械というほどのものではなく、すべてがホームセンターで購入できるパーツで作られている。お世辞にも高そうな容器とは言えないプラスチックケースの中で、川海苔の原子みたいなのがウニウニと元気に泳いでいる。

養殖をやりだしたH田さんは言う。「これも町おこしのひとつ」と言う。「行政は予算ありきだから、何かしたくて提案を持っていっても、予算内のことしかやらせてくれない。でも民間だと自分たちの案を出し合って、足りないものは持っている人が出し合って、それがどんどん大きくなる。夢に予算なんてないからね」

「小魚ってのは海草を食べる。で、中くらいの魚は小魚を食べる。中くらいの魚が大きい魚を食べる。その魚をマグロとかクジラが食べる。海苔ってのは、最後にはクジラになるんだよ。俺たちはクジラの養殖をしているようなもんだ」

お昼ごはんでも食べよう!と近くにできた平屋の古風なお店に連れていってもらった。以前、そこには古~~~い家があったような記憶もある。どうやら、明治13年からあるその家を内装して500円ランチと手作り雑貨を販売するお店に改装したらしい。

しかも、それは地元の主婦たちが出資をして作ったもの。キッチンは平均年齢65歳、出資者のお母さんたちばかり。言われてみれば食事メニューも、いわゆる「おふくろメニュー」。「日替わりランチ」と「さんま寿司」の2通りしかないが、お母さんたちが愛情こめて作ったご飯である。

車の中で爆睡している徳を起こしてお店に行こうとしたものだから、そりゃもう不機嫌なこと、不機嫌なこと。「ジュース飲もうか?」となんとかなだめ、お店に入りなおしたものの、メニュー表にはジュースがない。

「ジュースないですか?」お店のお母さんに聞く。「何かあるかな?ちょっと待っててね」と言ってキッチンへ。しばらくすると手作りの「みかんハチミツジュース」を持ってきてくれた。「はい、サービス!」と徳の前に置く。こういった手作りのお母さんたちが作るお店だからこそ、メニューにもないのに、身体にも心にも優しいジュースがさっと出てくるんだろうなぁ。感激。

「500円でやっていけるの?って、よく言われるんですけど」とお母さん。「地元の人たちが野菜や魚を持ってきてくれるから、なんとか素材は揃うんです。その日にいただいた素材でメニューを決めるから、メニューは日替わりランチ」

これって主婦の常套手段。「今日、スーパー行ったら、丁度タイムサービスでタマゴが安かったから、買ってきちゃった。だから今夜はオムレツね!」みたいな。主婦たちが作ったお店ゆえ、こういったことができるのだろう。

松崎は本当に面白い人がいるところだ。
posted by Sue at 06:52| Comment(9) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年06月10日

ワンダーワンダー収録 裏その2

ワンダー進行役アナウンサーの神田愛花さんと。

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テラさん、ありがとう!良い記念になりました~
posted by Sue at 10:55| Comment(6) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年05月10日

アドベンチャー体験キャンプinみなかみ

6月25日(土)~25日(日)に初心者のためのアドベンチャー体験キャンプinみなかみを開催することになった。

今回の企画会議はワッキーを交えて(チャットだけど)考案。で、まったくの初心者でもアドベンチャーレースに出てくる種目をポイント体験ができるようなものをやろう!ということになった。

では、初心者ってどの辺りの人までを指すのか。う~ん・・・と考えて行き当たったのは、1cmも走らないし泳がない私だった。カウチポテトなんです、私。ふるっ!!!!

そこで「自分だったらどんな体験会がいい?」と自問自答。楽しくて、実になって、友達もできて、充実した体験会がいい。

そんなわけで講習会の中身は隊長とスタッフのワッキー&ひでとくんにお任せするとして、私はそれ以外を企画してみる。

みなかみ町に移り住んで10年。みなかみ町は空気がきれいで、自然が豊かというのは言うまでもないけど、私のもっともお気に入りなのは星空。駐車場でもライトが届かない場所に行くと満天の星空が頭上いっぱいに広がる。「このままここで寝たいな~」とさえ思う(そんなことすると凍死しちゃいますからね。良い子はやめましょう)。

6月はホタルも見られる。ここは国内でも珍しくゲンジボタルとヘイケボタルが一緒に、しかも自然発生している群生地。真っ暗な夜道を進むと、フワッフワッと黄緑の光が降ってくる。それが田んぼや沼地に投影されてなんとも幻想的だ。

そして何と言っても温泉!近場に温泉浴場が多いというのは、なんとも贅沢な話。

夏でも夜は肌寒くなる。そんな時は焚き火を囲んで、好きな種類のお酒を片手にしっくりと語り合う。それもアウトドアの楽しさだ。

そんなわけで、今回の私が担当するのは講習会内容以外のプラスアルファ(ちょっと女性向きになっちゃうけど)。

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【今回の私のオススメポイント】

その1:お肌ツルツル温泉効果
せっかく温泉地に来たんだもの。ふやけるくらい浸かりましょ

その2:BBQ
アウトドアといえばBBQ。この夜はイーストウインドのメンバーが勢揃い!?パタゴニアアドベンチャーレースのあ~んな話やこ~んな話が間近で聞けます。

その3:ほたる(雨天中止)
ともかく幻想的。自然の美を堪能できます。心が洗われます。ありがたいなぁ。

その4:足裏マッサージ
最近私がはまってる足裏マッサージ(施術する方)。アロマオイルを使った優しいマッサージ。誰か練習台になってくださいっ!(もちろん無料です。要タオル3本)


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こうして考えると、なんだか楽しくなってきた!
もちろん講習会の内容は充実させます(こちらがメイン)。日中、思い切り自然の中で学んで、その後は楽しくほっくり過ごす予定。
皆様のご参加、お待ちしております。

2011.06.25-26 アドベンチャー体験キャンプinみなかみリンクバナー(小).jpg
posted by Sue at 15:29| Comment(2) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする

2011年04月27日

「倉田文裕」という人

発行を始めて6年にもなる東風見聞録。イーストウインドの活動報告紙である。

一時休止をしていたインタビュー記事も今年から復活。第1弾はワッキーだった。第2弾はこの春、イーストウインドの正式メンバー(トレーニング生修了)となったクラッチと決めた。

そして昨日、クラッチにインタビューをした。内容は近日アップ予定の東風に書くこととするが、彼の話をこれだけじっくり聞くのは初めてかもしれない。

最初はポツポツと話をしていたクラッチだが、徐々に彼の情熱が伝わってきた。それでも彼を文字で表すと「謙虚」になるだろう。

あれだけの大舞台(パタゴニアエクスペディションレース)に出場して完走したんだし、テレビだって大型番組がついたし、ファンだって急増中だし。一介の主婦である私から見たら、すごいことですよ。

でも当のクラッチはそれによってプレッシャーは感じるものの、決して態度が変わることもなく、常に謙虚。そして意外と小心。

トレランからARの世界にやってきたクラッチ。最初はイーストウインドの「リバーガイドになる」という条件をクリアすることからスタート。もちろん海どころか川だって経験がなかった。

「ラフティングって何ですか?」から始まったリバーガイドトレーニングは、彼にとってまさに未知との遭遇。「ともかく不安しでした」と言う。

レース出場に対しても「ワクワクします!」と言うワッキーとは対象に「不安です」と言うクラッチ。そんな小心な彼がよくぞここまで来たもんだ。

きっと彼は恐怖心や小心さと常に闘い、そしてその度に勝っているのである。真はとても強い人なのだろう。

パタゴニアでのレースでは、ワッキーのケガでレースを棄権するかどうかをチームで相談する場面があった。最終的に「行こう!」と判断した時の、隊長がクラッチの肩に手を載せ言った一言がとても印象的だ。

「頼んだぞ。最後はキミが頼りだ」

二人分(ワッキーの分)の荷物を背負ったクラッチは、すでに小心な姿はなく、チームの大きな機動力となっていた。


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ラフティングガイドをするクラッチ(一番後ろ)


クラッチの魅力満載(?)の東風見聞録、まもなくアップ(予定)。
がんばれ、ハイパークリステル!? → 自分
posted by Sue at 12:06| Comment(6) | TrackBack(0) | 干物女の行水 | 更新情報をチェックする